痛風がある人はEDになりやすい?勃起不全の発症率との関連
男性の勃起は神経と血管の複雑な相互作用によって起こる働きで、勃起不全(ED)を起こす原因はさまざまです。台湾の男性を対象にした研究から、痛風がある人には、痛風がない人と比べてその後勃起不全を発症することが多かったことが報告されました。
◆台湾10万人を追跡
研究班は、台湾で痛風のある男性19,368人と、痛風のない男性77,472人を対象として追跡調査を行い、勃起不全の
◆痛風がある人では1.2倍
調査から次の結果が得られました。
痛風コホートでは、痛風のないコホートに対して、以後の勃起不全の発症について調整ハザード比1.21(95%信頼区間1.03-1.44)を示した。
痛風がある人では、痛風がない人に比べて勃起不全を発症することが多くなっていました。
勃起不全にはさまざまな原因があるとされ、糖尿病の人では多いとも、また心筋梗塞の発症後に多いとも言われています。この研究の方法では必ずしも痛風が勃起不全の原因とは断定しきれず、痛風の人に多かった別の背景が勃起不全を起こしていた可能性も否定できません。
なお、痛風について、また勃起不全についてのほかの研究も紹介しています。興味のある方はあわせてご覧ください。
「痛風放置は危険!尿酸を下げる治療をしない人では死亡率が高かった」
http://medley.life/news/item/5591220f6eadc88f014c9c96
「心筋梗塞患者の勃起不全に有効なウォーキングプログラム 」
執筆者
Gout and a Subsequent Increased Risk of Erectile Dysfunction in Men Aged 64 and Under: A Nationwide Cohort Study in Taiwan.
J Rheumatol. 2015 Jun 15 [Epub ahead of print]
[PMID: 26077405]
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