2015.06.12 | ニュース

ヨーグルトのシンバイオティクスで子どもの発熱が減った

1日1回16週間飲用の結果
from The Journal of pediatrics
ヨーグルトのシンバイオティクスで子どもの発熱が減ったの写真
(C) Eléonore H- Fotolia.com

腸内フローラを改善し、有益な細菌を増やすことで健康に役立たせることを狙う、プロバイオティクスという考え方があります。プロバイオティクスに加えて、細菌の働きを促す物質を食べ物から補うプレバイオティクスを組み合わせた、シンバイオティクスという考え方が、食品などに生かされています。アメリカの研究で、シンバイオティクスを応用したヨーグルト飲料を飲んでいた子どもには発熱が少なかったことが報告されました。

◆シンバイオティクスヨーグルトと普通の乳飲料で比較

研究班は、生後12か月から48か月の健康な子どもを対象者として、2つのグループに分けました。

16週間の試験中毎日1回、一方のグループ(シンバイオティクス群)は有益と見込まれた3種類の細菌とイヌリンという糖質を含んだヨーグルト飲料を、もう一方のグループ(対照群)はシンバイオティクスではない酸味を付けた乳飲料を飲みました。

 

◆発熱が減少、社会的機能にも好影響

試験の結果は次のとおりでした。

対照群73人に比べて、シンバイオティクス群76人の子どもは発熱を報告された日の数が有意に少なく(1.85 vs 1.95、P<0.05)、社会的機能が有意に向上し(介入前後の変化についてP<0.035)、学校での機能が有意に向上した(介入前から介入中の比較についてP<0.045)。一日に3回以上の軟便・水様便がある日の数はシンバイオティクス群で有意に多かった(P<0.05)。

シンバイオティクス群の子ども76人は、対照群の子ども73人よりも発熱する日が少なく、社会的機能と学校での機能にプラスの変化がありました。その一方で、便が緩くなることが多くなっていました。

 

人間の体には多くの微生物が寄生・共生しています。中には病気の原因になるものもありますが、有益な働きをするものもあると言われています。腸内細菌の働きは最近研究されつつあり、その役割は今後しだいに明らかになっていくかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Randomized, double-blind, placebo-controlled study of synbiotic yogurt effect on the health of children.

J Pediatr. 2015 Jun

 

[PMID: 25841539]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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