◆腰部脊柱管狭窄症患者169人を2年間追跡調査を行う
2000年から2007年にかけて脊柱管狭窄症患者169人を手術をする群とリハビリテーション(理学療法)をする群にランダムに振り分けて経過を追い、2年後に健康機能(SF-36)測定し、両群を比較しました。
◆治療効果に差はなし
治療を行い、2年経過した後の健康機能の平均点は、手術群で22.4、理学療法を行った群で19.2であり、両群に差は見られませんでした。
研究チームは「今回の研究では脊柱管狭窄症患者に対する除圧術とリハビリテーションにQOLの結果に差がないことが示され、今後患者と医療者はこの結果を踏まえ治療法を検討する必要がある」と述べています。
今回の研究結果は脊柱管狭窄症の治療を選択する上で重要な指針となるかもしれません。
現場の医師や理学療法士の方はどのような印象をお持ちでしょうか。
執筆者
Surgery versus nonsurgical treatment of lumbar spinal stenosis: a randomized trial.
Ann Intern Med. 2015 Apr 7
[PMID: 25844995]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。