処方薬
リンヴォック錠15mg
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リンヴォック錠15mgの基本情報

リンヴォック錠15mgの概要

商品名 リンヴォック錠15mg
一般名 ウパダシチニブ水和物徐放錠
薬価・規格 4325.8円 (15mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 徐放錠
内用薬 > 錠剤 > 徐放錠のアイコン
製造会社 アッヴィ
YJコード 3999048G2024
レセプト電算コード 622793901
添付文書PDFファイル

リンヴォック錠15mgの主な効果と作用

  • 皮膚のはれ、かゆみなどのアトピー性皮膚炎の症状を改善するお薬です。
  • 腸の炎症による腹痛、下痢、血便などの症状を改善するお薬です。
  • リウマチによる関節の炎症やはれ、こわばりなどの症状を改善するお薬です。
  • 免疫に関与する細胞に働いて、炎症の原因となる物質の働きをおさえる働きがあります。
  • 脊椎の痛みや炎症、こわばりなどの症状を改善するお薬です。
  • 乾癬性関節炎による皮膚症状や関節の炎症や痛みなどの症状を改善するお薬です。

リンヴォック錠15mgの用途

リンヴォック錠15mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

咳嗽、悪心、腹痛、上腹部痛、上気道感染、気道感染、急性副鼻腔炎、副鼻腔炎、喉頭炎、ウイルス性喉頭炎、鼻咽頭炎

起こる可能性のある重大な副作用

帯状疱疹、肺炎、好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少、肝機能障害、ALT上昇、AST上昇、静脈血栓塞栓症、肺塞栓症、結核、重篤な感染症、日和見感染症、致死的経過、好中球数が1000/mm3未満、リンパ球数が500/mm3未満、ヘモグロビン値が8g/dL未満、間質性肺炎、発熱、呼吸困難、呼吸器症状、重篤な過敏症、アナフィラキシー、消化管穿孔、深部静脈血栓症、血管浮腫

上記以外の副作用

咽頭炎、口腔咽頭痛、頭痛、咽頭膿瘍、レンサ球菌性咽頭炎、咽頭扁桃炎、扁桃炎、ウイルス性気道感染、鼻炎、鼻喉頭炎、細菌性扁桃炎、ウイルス性咽頭炎、ウイルス性上気道感染、気管支炎、ウイルス性気管支炎、細菌性気管支炎、気管気管支炎、単純ヘルペス、陰部ヘルペス、陰部単純ヘルペス、ヘルペス性皮膚炎、ヘルペス眼感染、鼻ヘルペス、眼部単純ヘルペス、ヘルペスウイルス感染、口腔ヘルペス、インフルエンザ、毛包炎、ざ瘡、嚢胞性ざ瘡、ざ瘡様皮膚炎、発疹、紅斑性皮疹、毛孔性皮疹、斑状皮疹、斑状丘疹状皮疹、丘疹性皮疹、そう痒性皮疹、膿疱性皮疹、CK上昇、高コレステロール血症、血中コレステロール増加、高脂血症、脂質異常症、低比重リポ蛋白増加、口腔カンジダ、蕁麻疹、皮膚有棘細胞癌、基底細胞癌、疲労、高トリグリセリド血症、体重増加

リンヴォック錠15mgの用法・用量

  • 〈関節リウマチ〉通常、成人にはウパダシチニブとして15mgを1日1回経口投与する
    • なお、患者の状態に応じて7.5mgを1日1回投与することができる
  • 〈乾癬性関節炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎、強直性脊椎炎〉通常、成人にはウパダシチニブとして15mgを1日1回経口投与する
  • 〈アトピー性皮膚炎〉通常、成人にはウパダシチニブとして15mgを1日1回経口投与する
    • なお、患者の状態に応じて30mgを1日1回投与することができる
  • 通常、12歳以上かつ体重30kg以上の小児にはウパダシチニブとして15mgを1日1回経口投与する
  • 〈潰瘍性大腸炎〉導入療法では、通常、成人にはウパダシチニブとして45mgを1日1回8週間経口投与する
    • なお、効果不十分な場合はさらに8週間投与することができる
  • 維持療法では、通常、成人にはウパダシチニブとして15mgを1日1回経口投与する
    • なお、患者の状態に応じて30mgを1日1回投与することができる
  • 〈クローン病〉導入療法では、通常、成人にはウパダシチニブとして45mgを1日1回12週間経口投与する
  • 維持療法では、通常、成人にはウパダシチニブとして15mgを1日1回経口投与する
    • なお、患者の状態に応じて30mgを1日1回投与することができる
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉免疫抑制作用が増強されると感染症のリスクが増加することが予想されるので、本剤と適応疾患<関節リウマチ>の生物製剤、適応疾患<乾癬性関節炎>の生物製剤、適応疾患<X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎>の生物製剤、適応疾患<強直性脊椎炎>の生物製剤、適応疾患<アトピー性皮膚炎>の生物製剤、適応疾患<潰瘍性大腸炎>の生物製剤、適応疾患<クローン病>の生物製剤、他の経口ヤヌスキナーゼ<JAK>阻害剤、タクロリムス<局所製剤以外>、シクロスポリン<局所製剤以外>、アザチオプリン<局所製剤以外>、ミゾリビン<局所製剤以外>等のような免疫抑制剤<局所製剤以外><感染症のリスクが増加>との併用はしないこと(本剤とこれらの薬剤との併用経験はない)〔8.1参照〕
  • 7.2. 〈乾癬性関節炎〉治療反応が得られない場合は、現在の治療計画の継続を慎重に再考すること(本剤による治療反応は、通常、投与開始から12週以内に得られる)
  • 7.3. 〈X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎、強直性脊椎炎〉治療反応が得られない場合は、現在の治療計画の継続を慎重に再考すること(本剤による治療反応は、通常、投与開始から16週以内に得られる)
  • 7.4. 〈アトピー性皮膚炎〉強いCYP3A4阻害剤継続的投与中の患者には、本剤15mgを1日1回投与すること〔10.2、16.7.1参照〕
  • 7.5. 〈アトピー性皮膚炎〉アトピー性皮膚炎で高度腎機能障害患者には、本剤15mgを1日1回投与すること〔9.2腎機能障害患者の項、16.6.1参照〕
  • 7.6. 〈アトピー性皮膚炎〉本剤による治療反応は、通常投与開始から12週までには得られるため、12週までに治療反応が得られない場合は、用量調節又は投与中止を考慮すること
  • 7.7. 〈潰瘍性大腸炎〉強いCYP3A4阻害剤と併用する場合は、導入療法では本剤30mgを1日1回投与し、維持療法では本剤30mgは投与しないこと〔10.2、16.7.1参照〕
  • 7.8. 〈潰瘍性大腸炎〉潰瘍性大腸炎で高度腎機能障害患者には、導入療法では本剤30mgを1日1回投与し、維持療法では本剤30mgは投与しないこと〔9.2腎機能障害患者の項、16.6.1参照〕
  • 7.9. 〈潰瘍性大腸炎〉本剤の導入療法の開始後16週時点で治療反応が得られない場合は、他の治療への切り替えを考慮すること
  • 7.10. 〈クローン病〉強いCYP3A4阻害剤と併用する場合は、導入療法では本剤30mgを1日1回投与し、維持療法では本剤30mgは投与しないこと〔10.2、16.7.1参照〕
  • 7.11. 〈クローン病〉クローン病で高度腎機能障害患者には、導入療法では本剤30mgを1日1回投与し、維持療法では本剤30mgは投与しないこと〔9.2腎機能障害患者の項、16.6.1参照〕
  • 7.12. 〈クローン病〉導入療法後に本剤30mgを1日1回投与し、本剤の投与開始24週後までに治療反応が得られない場合は、他の治療への切り替えを考慮すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

リンヴォック錠15mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 活動性結核
    • 過敏症
    • 敗血症
    • 重篤な感染症
    • 重度肝機能障害
    • 重度肝機能障害<Child-Pugh分類C>
    • ヘモグロビン値が8g/dL未満
    • リンパ球数が500/mm3未満
    • 好中球数が1000/mm3未満
    • B型肝炎
    • HBs抗原陽性
    • 間質性肺炎
    • 結核
    • 腎機能障害
    • 易感染性
    • 強いCYP3A4阻害剤と併用
    • 潰瘍性大腸炎で高度腎機能障害
    • クローン病で高度腎機能障害
    • C型肝炎
    • 腸管憩室
    • 中等度肝機能障害
    • 肺外結核
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • 軽度肝機能障害
    • 胸部X線上結核治癒所見
    • 胸部画像検査で陳旧性結核
    • 結核患者との濃厚接触歴
    • 結核既感染
    • HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性
    • HBs抗原陰性かつHBs抗体陽性
    • 静脈血栓塞栓症のリスクを有する
    • 感染症<重篤な感染症を除く>
    • HBV DNA陽性
    • HCV RNA陽性
    • HCV抗体陽性
    • ヘモグロビン値減少<ヘモグロビン値8g/dL未満を除く>
    • リンパ球減少<リンパ球数500/mm3未満を除く>
    • 好中球減少<好中球数1000/mm3未満を除く>
    • 皮膚バリア機能が低下しているアトピー性皮膚炎
    • アトピー性皮膚炎で高度腎機能障害
    • 強いCYP3A4阻害剤継続的投与中
    • 心血管系事象のリスク因子を有する関節リウマチ

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

  • 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 65歳以上のアトピー性皮膚炎(65歳〜)
    • 65歳以上の潰瘍性大腸炎(65歳〜)
    • 65歳以上のクローン病(65歳〜)
    • アトピー性皮膚炎の体重30kg以上40kg未満の小児(0歳〜14歳)
    • 高齢者(65歳〜)
  • 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 妊娠する可能性のある女性(11歳〜)
    • 関節リウマチの小児等(0歳〜14歳)
    • 乾癬性関節炎の小児等(0歳〜14歳)
    • X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎の小児等(0歳〜14歳)
    • 強直性脊椎炎の小児等(0歳〜14歳)
    • 潰瘍性大腸炎の小児等(0歳〜14歳)
    • クローン病の小児等(0歳〜14歳)
    • アトピー性皮膚炎の12歳未満の小児等(0歳〜11歳)
    • アトピー性皮膚炎の体重40kg未満の小児等(0歳〜14歳)
  • 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 高齢者(65歳〜)

リンヴォック錠15mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
適応疾患<関節リウマチ>の生物製剤 感染症のリスクが増加
適応疾患<乾癬性関節炎>の生物製剤 感染症のリスクが増加
適応疾患<X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎>の生物製剤 感染症のリスクが増加
適応疾患<強直性脊椎炎>の生物製剤 感染症のリスクが増加
適応疾患<アトピー性皮膚炎>の生物製剤 感染症のリスクが増加
適応疾患<潰瘍性大腸炎>の生物製剤 感染症のリスクが増加
適応疾患<クローン病>の生物製剤 感染症のリスクが増加
経口ヤヌスキナーゼ<JAK>阻害剤 感染症のリスクが増加
タクロリムス<局所製剤以外> 感染症のリスクが増加
シクロスポリン<局所製剤以外> 感染症のリスクが増加
アザチオプリン<局所製剤以外> 感染症のリスクが増加
ミゾリビン<局所製剤以外> 感染症のリスクが増加
免疫抑制剤<局所製剤以外><感染症のリスクが増加> 感染症のリスクが増加
生ワクチン 感染症
強力なCYP3A阻害剤 本剤の血中濃度が上昇
イトラコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
リトナビル 本剤の血中濃度が上昇
クラリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇
強いCYP3A誘導薬 本剤の血中濃度が低下し効果減弱
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し効果減弱
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下し効果減弱
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下し効果減弱

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • グレープフルーツ

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    薬価 4325.8円 (15mg1錠)
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リンヴォック錠15mgに関係する解説

JAK阻害薬(関節リウマチなどの治療薬)

  • リンヴォック錠15mgは、JAK阻害薬(関節リウマチなどの治療薬)に分類される。
  • JAK阻害薬(関節リウマチなどの治療薬)とは、JAK(ヤヌスキナーゼ)という酵素を阻害し免疫反応に関わるサイトカインの働きを抑えることで関節リウマチなどの症状を改善する薬。

JAK阻害薬(関節リウマチなどの治療薬)の代表的な商品名

  • ゼルヤンツ
  • オルミエント
  • スマイラフ
  • リンヴォック
  • ジセレカ
JAK阻害薬(関節リウマチなどの治療薬)についての詳しい解説を見る