処方薬
ル・エストロジェル0.06%
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ル・エストロジェル0.06%の基本情報

ル・エストロジェル0.06%の概要

商品名 ル・エストロジェル0.06%
一般名 エストラジオールゲル
薬価・規格 20.2円 (0.06%1g)
薬の形状
外用薬 > 皮膚塗布剤 > ゲル
外用薬 > 皮膚塗布剤 > ゲルのアイコン
製造会社 富士製薬
YJコード 2473700M2026
レセプト電算コード 622159201
添付文書PDFファイル

ル・エストロジェル0.06%の主な効果と作用

  • 不妊症を治療するお薬です。
  • 女性(卵胞)ホルモン剤です。不足している女性ホルモンを補充し、ホルモンバランスを整える働きがあります。
  • 女性(卵胞)ホルモンを補い体の調子を整えるお薬です。
  • 更年期障害および卵巣摘出などによるほてりや発汗を治療するお薬です。
  • 女性(卵胞)ホルモン剤です。月経周期を調整することにより、調節卵巣刺激の開始時期を調整する働きがあります。
  • 凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期において、妊娠を成立させたり維持するのによい子宮内膜の状態を作る働きがあります。

ル・エストロジェル0.06%の用途

  • 更年期障害の血管運動神経症状
  • 更年期障害の発汗
  • 更年期障害のHot flush
  • 卵巣欠落症状の血管運動神経症状
  • 卵巣欠落症状の発汗
  • 卵巣欠落症状のHot flush
  • 生殖補助医療の調節卵巣刺激の開始時期の調整
  • 凍結融解胚移植のホルモン補充周期

ル・エストロジェル0.06%の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

腟分泌物、乳房不快感、浮腫、性器出血、陰部そう痒症、骨盤痛、消退出血、不正子宮出血、外性器痛、外陰部炎、外陰腟不快感

起こる可能性のある重大な副作用

アナフィラキシー、静脈血栓塞栓症、血栓性静脈炎、下肢疼痛、下肢浮腫、胸痛、突然の息切れ、急性視力障害

上記以外の副作用

子宮内膜生検異常、子宮筋腫、子宮頚管ポリープ、乳房痛、乳頭痛、頭痛、乳房嚢胞、皮膚そう痒感、紅斑、湿疹、皮膚色素沈着変化、皮膚乾燥、皮膚刺激感、皮膚色素沈着障害、皮膚そう痒症、ざ瘡、めまい、しびれ感、抑うつ気分、睡眠障害、傾眠、動悸、高血圧、膨満感、食欲不振、悪心、下痢、腹痛、逆流性食道炎、肝機能異常、AST増加、ALT増加、ALP増加、白血球数減少、貧血、赤血球数減少、ヘモグロビン量減少、ヘマトクリット値低下、背部痛、四肢痛、筋骨格硬直、関節炎、血中トリグリセリド増加、疲労、潮紅、血中Ca減少、アンチトロンビン3減少、耳鳴、耳不快感、鼻出血、血中フィブリノゲン増加、腟乾燥、子宮内膜症<再燃>、じん麻疹、易刺激性、片頭痛、嘔吐、排便痛、四肢重感、コンタクトレンズ不耐性、鼻咽頭炎、過換気

ル・エストロジェル0.06%の用法・用量

  • 〈更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症状(Hot flush及び発汗)〉通常、成人に対しル・エストロジェル2プッシュ(1.8g、エストラジオールとして1.08mg含有)を1日1回、両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦する
    • なお、症状に応じて、適宜減量する
  • 減量する場合は、ル・エストロジェル1プッシュ(0.9g、エストラジオールとして0.54mg含有)を1日1回、両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦する
  • 〈生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整〉通常、ル・エストロジェル1又は2プッシュ(0.9又は1.8g、エストラジオールとして0.54又は1.08mg含有)を1日1回、21~28日間、両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦し、投与期間の後半に黄体ホルモン剤を併用する
  • 〈凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期〉通常、ル・エストロジェル2~10プッシュ(1.8~9.0g、エストラジオールとして1.08~5.40mg含有)を1日1回、両腕の手首から肩、腹部、大腿部及び腰部の広い範囲に塗擦し、子宮内膜の十分な肥厚が得られた時点で、黄体ホルモン剤の併用を開始して、妊娠8週まで本剤の投与を継続する
  • (用法及び用量に関連する注意)〈凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期〉本剤の妊娠成立後の投与期間は、本剤投与より予想されるリスクと患者の状態を考慮して慎重に判断し、漫然と投与を継続せず、最長妊娠10週を超えないこと
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ル・エストロジェル0.06%の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 血栓性静脈炎
    • 子宮内膜癌
    • 重篤な肝障害
    • 乳癌
    • 脳卒中
    • 肺塞栓症
    • 診断の確定していない異常性器出血
    • ポルフィリン症で急性発作
    • 冠動脈性心疾患
    • 動脈性血栓塞栓疾患
    • エストロゲン依存性悪性腫瘍
    • 未治療の子宮内膜増殖症
    • 〈更年期障害に伴う血管運動神経症状〉妊婦又は妊娠している可能性
    • 〈生殖補助医療の調節卵巣刺激の開始時期の調整〉妊婦又は妊娠している可能性
    • 〈卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症状〉妊婦又は妊娠している可能性
    • 乳房レントゲン像に異常
    • 乳房結節
    • 乳腺症
    • 乳癌家族素因が強い
    • 高血圧
    • 子宮内膜症
    • 子宮筋腫
    • 心疾患
    • 腎疾患
    • 全身性エリテマトーデス
    • てんかん
    • 糖尿病
    • 片頭痛
    • 術前
    • 長期臥床
    • 子宮摘出
    • 肝障害<重篤な肝障害を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ル・エストロジェル0.06%の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
リファンピシン類 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
抗てんかん剤 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
フェノバルビタール 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
フェニトイン 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
カルバマゼピン 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
HIV逆転写酵素阻害剤 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
エファビレンツ 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
副腎皮質ホルモン剤 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
HIVプロテアーゼ阻害剤 本剤の血中濃度が変化
リトナビル 本剤の血中濃度が変化
ネルフィナビル 本剤の血中濃度が変化

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

ル・エストロジェル0.06%と主成分が同じ薬

  • 外用薬 > 皮膚塗布剤 > ゲルのアイコン
    処方薬

    ディビゲル1mg

    薬価 36.6円 (1mg1包)
    薬の形状 外用薬 > 皮膚塗布剤 > ゲル
    製造会社 サンファーマ
    先発
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ル・エストロジェル0.06%に関係する解説

卵胞ホルモン製剤(エストロゲン製剤)

  • ル・エストロジェル0.06%は、卵胞ホルモン製剤(エストロゲン製剤)に分類される。
  • 卵胞ホルモン製剤(エストロゲン製剤)とは、卵胞ホルモンを補充し、更年期障害によるほてり、発汗などの症状や不妊症、卵巣欠落症状などを改善する薬。

卵胞ホルモン製剤(エストロゲン製剤)の代表的な商品名

  • エストラーナ
  • ディビゲル、ル・エストロジェル
  • ジュリナ
  • エストリール、ホーリン
  • プレマリン
卵胞ホルモン製剤(エストロゲン製剤)についての詳しい解説を見る