処方薬
注射用HCG3,000単位「F」

注射用HCG3,000単位「F」の基本情報

注射用HCG3,000単位「F」の概要

商品名 注射用HCG3,000単位「F」
一般名 注射用ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン
薬価・規格 2130.0円 (3,000単位1管)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 富士製薬
ブランド 注射用HCG3,000単位「F」 他
YJコード 2413402X3068
レセプト電算コード 620001308
添付文書PDFファイル

注射用HCG3,000単位「F」の主な効果と作用

  • 月経異常、月経困難症、子宮の不正出血不妊症、切迫・習慣性流早産などを治療するお薬です。
  • 不妊症を治療するお薬です。
  • ホルモンの働きにより、精子の形成を改善する働きがあります。
  • 思春期の体の発育がおくれたときに用いるお薬です。
  • ホルモンのバランスを整える働きがあります。
  • 性腺機能不全を治療するお薬です。
  • ホルモン製剤です。性ホルモンの産生を促す働きがあります。
  • 生殖器機能の検査に用いるお薬です。

注射用HCG3,000単位「F」の用途

注射用HCG3,000単位「F」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

過敏症、発疹、めまい、頭痛、興奮、不眠、抑うつ、疲労感、性早熟症、嗄声、多毛

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、顔面潮紅、胸内苦悶、呼吸困難、卵巣過剰刺激症候群、卵巣腫大、下腹部痛、下腹部緊迫感、腹水、胸水、卵巣破裂、卵巣茎捻転、脳梗塞、肺塞栓、血栓塞栓症、肺水腫、腎不全、重度卵巣過剰刺激症候群

上記以外の副作用

陰核肥大、ざ瘡、男性化症状、性欲亢進、陰茎持続勃起、女性型乳房、疼痛、発赤、硬結

注射用HCG3,000単位「F」の用法・用量

  • 〈無排卵症(無月経、無排卵周期症、不妊症)〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1日3000~5000単位を筋肉内注射する
  • 〈機能性子宮出血、黄体機能不全症又は生殖補助医療における黄体補充〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1日1000~3000単位を筋肉内注射する
  • 〈停留睾丸〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1回300~1000単位、1週1~3回を4~10週まで、又は1回3000~5000単位を3日間連続筋肉内注射する
  • 〈造精機能不全による男子不妊症、下垂体性男子性腺機能不全症(類宦官症)、思春期遅発症〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1日500~5000単位を週2~3回筋肉内注射する
  • 〈睾丸機能検査〉ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、10000単位1回又は3000~5000単位を3~5日間筋肉内注射し、1~2時間後の血中テストステロン値を投与前値と比較する
  • 〈卵巣機能検査〉ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1000~5000単位を単独又はFSH製剤と併用投与して卵巣の反応性をみる
  • 〈黄体機能検査〉ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、3000~5000単位を高温期に3~5回、隔日に投与し、尿中ステロイド排泄量の変化をみる
  • 〈妊娠初期の切迫流産、妊娠初期に繰り返される習慣性流産〉通常、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとして、1日1000~5000単位を筋肉内注射する
  • 本剤の用法・用量は症例、適応によって異なるので、使用に際しては厳密な経過観察が必要である
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

注射用HCG3,000単位「F」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 性早熟症
    • 前立腺癌
    • 不妊症で活動性血栓塞栓性疾患
    • アンドロゲン依存性悪性腫瘍
    • 生殖補助医療における黄体補充で活動性血栓塞栓性疾患
    • 卵巣過剰刺激症候群
    • 卵巣過剰刺激症候群のリスク因子を有する
    • やせ
    • 血清エストラジオール高値
    • 血清抗ミュラー管ホルモン高値
    • 多のう胞性卵巣症候群
    • 発育卵胞数高値
    • 下垂体腫瘍
    • 甲状腺機能低下
    • 高プロラクチン血症
    • 子宮内膜癌
    • 子宮内膜症
    • 子宮筋腫
    • 心疾患
    • 腎疾患
    • 喘息
    • 前立腺肥大
    • 乳房レントゲン像に異常
    • 乳房結節
    • てんかん
    • 乳癌
    • 乳腺症
    • 片頭痛
    • 乳癌家族素因が強い
    • 副腎機能低下
    • 視床下部腫瘍
    • 血栓塞栓症発現リスクが高いと認められる女性
    • エストロゲン依存性悪性腫瘍
    • 骨成長が終了していない
    • 未治療の子宮内膜増殖症

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

注射用HCG3,000単位「F」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
排卵誘発に使用する薬剤 卵巣過剰刺激症候群
調節卵巣刺激に使用する薬剤 卵巣過剰刺激症候群
ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン<hMG> 卵巣過剰刺激症候群
ヒト卵胞刺激ホルモン<hFSH>製剤 卵巣過剰刺激症候群
遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン製剤 卵巣過剰刺激症候群

注射用HCG3,000単位「F」と主成分が同じ薬

主成分が同じ薬をすべて見る