ニトプロ持続静注液6mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
PaO2低下、代謝性アシドーシス、頻脈、不整脈、心電図異常、肝機能検査値異常、ビリルビン上昇、AST上昇、ALT上昇、一酸化炭素ヘモグロビン増加
起こる可能性のある重大な副作用
過度の低血圧、リバウンド現象、シアン中毒、耐薬性、代謝性アシドーシス進行、静脈血酸素含量上昇、心電図ST-T波変化
ニトプロ持続静注液6mgの用法・用量
- 本剤は、5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニトロプルシドナトリウム水和物として0.06~0.1%(1mL当たり0.6~1mg)溶液を持続静注する
- 〈手術時の低血圧維持〉通常、成人には1分間に体重1kg当たりニトロプルシドナトリウム水和物として0.5μg/kg/分の投与速度で投与を開始し、過度の血圧低下に注意しながら徐々に増量して目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら投与速度を調節する
- 通常、2.5μg/kg/分以下の投与速度で目的とする血圧が得られ、それを維持することができる
- なお、最高投与速度は3μg/kg/分を限度とする
- また、開始投与速度は年齢、症状により適宜減量する
- 〈手術時の異常高血圧の救急処置〉通常、成人には1分間に体重1kg当たりニトロプルシドナトリウム水和物として0.5μg/kg/分の投与速度で投与を開始し、過度の血圧低下に注意しながら徐々に増量して目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら投与速度を調節する
- 通常、2.0μg/kg/分以下の投与速度で目的とする血圧が得られ、それを維持することができる
- なお、最高投与速度は3μg/kg/分を限度とする
- また、開始投与速度は年齢、症状により適宜減量する
- 〈急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)、高血圧性緊急症〉通常、小児には1分間に体重1kg当たりニトロプルシドナトリウム水和物として0.5μg/kg/分の投与速度で投与を開始し、過度の血圧低下に注意しながら徐々に増量して目的とする血行動態を得るまで循環動態をモニターしながら投与速度を調節する
- 通常、3.0μg/kg/分以下の投与速度で目的とする血行動態が得られ、それを維持することができる
- なお、最高投与速度は10μg/kg/分を限度とする
- また、開始投与速度は年齢、症状により適宜減量する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉高齢者では本剤の血圧低下作用が強くあらわれることがあるので、低用量から投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること〔9.8.1、9.8.2参照〕
- 7.2. 〈効能共通〉ニトロプルシドナトリウム水和物の代謝物として生成されたシアンはさらにチオシアンに代謝されて解毒されるが、500μg/kg以上のニトロプルシドナトリウム水和物を2μg/kg/分より速く投与すると、体内における解毒処理能力を超えてシアンが生成されることが知られているため、投与速度が2μg/kg/分を超える場合には総投与量が500μg/kg以上とならないように注意すること〔1.3、8.4、9.1.6、11.1.3、13.1参照〕
- 7.3. 〈急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)、高血圧性緊急症〉3μg/kg/分を超える投与速度での投与は重篤な副作用の発生リスクが上昇するため必要最小限に留め、長時間維持しないこと(なお、最高投与速度(10μg/kg/分)での投与は10分を超えないこと)〔11.1.1-11.1.3参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
PDE5阻害薬 |
降圧作用が増強 |
シルデナフィル |
降圧作用が増強 |
塩酸バルデナフィル |
降圧作用が増強 |
タダラフィル |
降圧作用が増強 |
sGC刺激剤 |
降圧作用が増強 |
リオシグアト |
降圧作用が増強 |
吸入麻酔剤 |
血圧低下が増強 |
セボフルラン |
血圧低下が増強 |
降圧作用を有する薬剤 |
血圧低下が増強 |
ニカルジピン塩酸塩 |
血圧低下が増強 |
塩酸プラゾシン |
血圧低下が増強 |
塩酸エスモロール |
血圧低下が増強 |