β3刺激薬
膀胱を広げ尿道を縮めることで、尿を蓄えやすくし過活動膀胱による尿意の切迫感や頻尿などを改善する薬
β3刺激薬の解説
β3刺激薬の効果と作用機序
β3刺激薬の薬理作用
過活動膀胱は膀胱が活動し過ぎる状態であり、膀胱が過敏になることによって勝手に膀胱が縮んで急に尿意をもよおしてしまう。これらの症状を改善するには膀胱を広げて尿道を縮ませることが必要となる。
膀胱の筋肉(膀胱平滑筋)における交感神経のβ3受容体が刺激を受けると筋肉が緩み膀胱が広がり、尿道が縮む。また膀胱が広がることにより尿をより蓄えることができる。
本剤は膀胱平滑筋のβ3受容体へ作用し蓄尿期のノルアドレナリンによる膀胱の弛緩作用を増強することで、膀胱を広げ(膀胱の容量を増大させ)尿道を縮ませることで、過活性膀胱による尿意切迫、頻尿、切迫性尿失禁などの症状を改善する。
β3刺激薬の主な副作用や注意点
β3刺激薬の一般的な商品とその特徴
ベタニス
- ミラベグロン製剤
- 併用してはいけない薬剤に関して
- フレカイニド(主な商品名:タンボコール)とは併用しない
- プロパフェノン(主な商品名:プロノン)とは併用しない
- 上記薬剤との併用により、不整脈などを引き起こす可能性がある
ベオーバ
- ビベグロン製剤