抗菌薬(点眼薬)
細菌増殖を阻害し、抗菌作用をあらわすことで結膜炎などを治療したり、眼の手術前後の細菌感染を予防する薬
抗菌薬(点眼薬)の解説
抗菌薬(点眼薬)の効果と作用機序
抗菌薬(点眼薬)の薬理作用
細菌の増殖には細胞が2つに分かれる時に遺伝情報が刻まれたDNAが正確に複製されることや2つの細胞分の細胞膜や細胞壁などができて均等に2つに分かれることなどが必要となる。
抗菌薬は細菌のDNA複製、タンパク質、細胞壁の合成阻害や、細菌の細胞膜を障害し増殖を阻害するなどによって抗菌作用をあらわす。本剤は抗菌作用をあらわす点眼薬であり、それぞれの薬剤成分が有する抗菌作用によって細菌が原因である眼の炎症(結膜炎など)や麦粒腫(ものもらい)、眼科手術前後における感染予防などに使用される。
抗菌薬(点眼薬)の主な副作用や注意点
- 眼などの局所への副作用
- 充血、刺激感、異物感などの症状があらわれる場合がある
点眼薬 の保管に関する注意- 防腐剤を含まない点眼薬に関しては保管方法や使用期限に特に注意する
抗菌薬(点眼薬)の一般的な商品とその特徴
エコリシン
- エリスロマイシンとコリスチンという2種類の
抗菌薬 が配合された製剤(現在〔2017年4月時点〕、剤形は眼軟膏のみ)
ベストロン
- 点眼液に関しての注意点など
- 薬剤(粉末)を溶解液に溶かしてから使用する
- 溶解後は冷所保存(15℃以下を目安)で7日以内に使用し、その期限が過ぎたものは廃棄する
- 他の剤形として点耳などで使用する耳鼻科用(ベスロトン耳鼻科用1%)がある
ガチフロ
- 眼科手術の前後に
細菌 感染予防で使用する場合がある
クラビット
- 眼科手術の前後に
細菌 感染予防で使用する場合がある
. - 薬剤の濃度により規格が2種類(0.5%、1.5%)あり、用途などによって使い分ける場合もある
ベガモックス
- 眼科手術の前後に
細菌 感染予防で使用する場合がある