夜尿症
5歳以上になっても「おねしょ」がしばしば見られる状態
1人の医師がチェック 12回の改訂 最終更新: 2026.04.13 斎木 寛・医師

夜尿症の基礎知識

POINT 夜尿症とは

5歳以上になっても1ヶ月に1回以上の夜尿(おねしょ)が3ヶ月以上続く状態です。その多くの子は年齢を重ねていくうちに改善してい来ますが、中には積極的な治療を必要とする子もいます。夜尿症の可能性がある場合、診察と尿検査で診断に至ることが多いですが、他の症状も伴う場合には、血液検査や画像検査を行うことがあります。治療には、生活習慣の見直しや、薬物療法、アラーム療法などがあります。夜尿症の診療は小児科が中心になり、必要に応じて泌尿器科などでも行われます。

夜尿症について

  • 5歳以上になっても1ヶ月に1回以上の夜尿(おねしょ)が3ヶ月以上続いた状態
  • 一次性夜尿:6か月以上夜尿が消失していた時期がないもの
  • 二次性夜尿:6か月以上消失していたあとに再発したもの
  • 一次性が75-90%、二次性が10-25%とされる
  • 単一症候性夜尿:夜尿だけの症状がある場合
  • 非単一症候性夜尿:夜尿以外にも関連した症状がある場合
  • 非単一性夜尿症は尿路の先天異常症や尿路感染症糖尿病尿崩症などが背景にある可能性を踏まえて血液検査や画像検査が必要となる

夜尿症の症状

  • 夜間の尿失禁
  • 多くの場合、夜間の尿失禁以外の症状はないことが多い
  • 昼間の尿失禁や、尿意切迫感、頻尿、異常な口の渇き、多飲、体重減少などの症状がある場合は、背景に病気が隠れている可能性を考える

夜尿症の検査・診断

  • 問診:症状の詳しい聞き取りの他、飲水の状況・カフェインの摂取量・飲んでいる薬など
  • 身体診察
  • 尿検査
  • 血液検査:背景に原因となる病気が隠れている可能性がある場合に行われる
  • 画像検査:腹部超音波検査が行われることが多い

夜尿症の治療法

  • 生活指導:排尿日誌、飲水量の適正化(就寝前2時間から3時間前)
  • 薬物療法
    • デスモプレシン(ミニリンメルト®︎):腎臓での水分再吸収を促して、多尿・夜間頻尿・夜尿などを改善する
    • 抗コリン薬
    • 三環系抗うつ薬
  • アラーム療法:尿を音や振動で検知し、認識させる器具
  • 便秘の改善:症状改善に有効なことがある