せんたくせいかんもく
選択性緘黙
ある場面では話せるのに、別の場面では話すことができない状態
5人の医師がチェック 37回の改訂 最終更新: 2019.03.05

選択性緘黙の基礎知識

POINT 選択性緘黙とは

ある場面では話せるのに、場面が変わると話すことができなくなる状態のことです。幼児期に発症することが多く、例えば、家族とは話せるのに、学校では話せないなどです。言語能力や理解力に問題がある訳ではありません。問診や周りの状況などから診断されます。不安が背景にある子どもには、不安を理解してできるだけ取り除くことが大切です。カウンセリングも有効なことがあります。選択性緘黙(せんたくせいかいもく)が心配な人は小児科を受診してください。

選択性緘黙について

  • 幼児期に発症することが多い
  • 家族といる場面では話せるが、学校では一貫して話せないなど、場面によって話せる、話せない場面がある
  • 言語能力、理解能力自体の問題で話せないわけではない
  • 社交不安障害との関連が大きいと言われている
  • 過敏さや不安など、性格傾向と関連があるといわれているがはっきりとした原因は不明

選択性緘黙の症状

  • とある場面では話しかけられても応答できない
  • 身近な家族がいる自宅では話せるが、友人、親戚の前や学校ではうまく話せない
  • コミュニケーションを補うために、指差しなどの非言語的手段を使うことがある

選択性緘黙の検査・診断

  • 診断を確定できるような、この病気に特有の検査はない
  • 症状や周りの人の話を聞いたりすることで診断する

選択性緘黙の治療法

  • 背景に不安がある場合は、子どもの不安を理解し、意思や感情を示せるような環境づくりが大切
  • できるだけ早く気づいて環境配備してあげることが重要
  • カウンセリングも有効である
  • 本人の性格や人格発達が影響している場合、話すことよりも自我の発達を促進することが大切

選択性緘黙のタグ

からだ

選択性緘黙に関わるからだの部位