足底筋膜炎の人が気をつけるべきこと:靴の選び方など
足底筋膜炎になった場合には原因となった生活習慣や運動方法を見直す必要があります。ここでは、適切な靴の選び方や
目次
1. 足底筋膜炎の靴・スリッパなどの選び方
足底筋膜炎の原因として不適切な靴の使用があります。大きすぎる靴やクッションの少ない靴、使い古した靴などを履くことで、足裏への衝撃が強くなって足底筋膜に負担がかかります。どのようなことに気をつけて靴を選べば良いか具体的に説明します。
クッション性の高い靴を選ぶ:スニーカー・ランニングシューズなど
スニーカーやランニングシューズなどのクッションが多い靴は足底筋膜炎の予防にも治療にも効果があります。仕事上スニーカーを履きにくい場合でも、クッション性の高いビジネス用のシューズが販売されているので、検討してみてください。また、追加でインソール(中敷)を使用することも症状の改善に有効です。土踏まずの部分のアーチを支える形になっていて、かかとの衝撃を吸収できるものが良いです。市販のインソールでも効果が十分ありますが、改善しない場合にはカスタムメイドのインソールを検討してもよいかもしれません。
足のサイズにあった靴を選ぶ
靴を選ぶ時には足のサイズにきちんとあっていることが重要です。足の縦の長さだけでなく、幅や足首にもあっているものを選んでください。また、履く時は足の幅に合わせて靴ひもを調節し、歩いたり走っている間に緩まないようきちんと結んでください。
足にフィットしないサンダル・スリッパを避ける
サンダルやスリッパなど、足にフィットしない靴を履くと足底筋膜炎が悪化する可能性があるのでできるだけ避けてください。サンダルの中には足のアーチをサポートするものもありますので、そのようなものは使用してみてもよいかもしれません。
足に合った靴を選んでも、長く履いているうちに形が崩れてフィットしなくなってくることがあります。使い古した靴は適宜新しい靴に変えるようにしてください。
4. 足底筋膜炎は自然治癒するのか
足底筋膜炎は治療を行わない場合でも多くが1年以内に改善すると言われています。しかし、人によっては症状が長引く場合もあり一概には言えません。
また、足の裏の痛みが長引く場合は、足底筋膜炎と同じような症状が出る別の病気の可能性もあります。そのため、足の裏の痛みはそのまま放置せずに、整形外科に一度相談して診断をしてもらってください。受診した際には、お医者さんに日常生活の注意点について良く聞いておくことも重要です。
5. 足底筋膜炎は治らないのか:完治するまでにかかる期間
足底筋膜炎になった80%以上の人が1年以内に改善すると言われています。しかし中にはそれ以上かかる場合もあります。いずれにしても、治療を始めてすぐに症状が良くなるものではないので根気よく治療を続けることが大切です。痛みが長引く場合には手術治療などの選択肢もありますので、お医者さんとよく相談してみてください。
6. 足底筋膜炎の予防方法
予防には足底腱膜やふくらはぎの筋肉のストレッチが有効です。足裏やふくらはぎの筋肉を鍛えることで、足のアーチ(土踏まず)を支えられ、足裏への衝撃緩和につながります。アーチを支えるためにはテーピングの併用も有効です。運動後にはアイシングを行うようにします。
また、足に合う靴を選ぶことも予防には重要です。サイズは足の縦の大きさのみだけでなく、横幅にもあっているかを確認してください。合わない靴は足底筋膜炎の原因になるので避けてください。
7. 足底筋膜炎は再発するのか
いったん症状が改善しても、足に負担をかける生活に戻ったり過度なスポーツを行ったりすると症状が再発する可能性があります。再発予防のためにも、足にあった靴を履く、過度の運動を避ける、運動前後に十分なストレッチをするなどを心がけてください。
8. 足底筋膜炎が治った後に注意すること:再発予防
足底筋膜炎はいったん治っても、治療前の生活に戻すと再発する可能性があります。特にスポーツ選手では運動での負担が大きく、さらに頻度が多いため、すぐに再発してなかなか治らない場合もあります。
スポーツをしている場合には、足の裏に余分な負荷がかかるような足運びになっていないか確認したり、有効なリハビリテーションやストレッチについて整形外科のお医者さんや
日常生活が原因で足底筋膜炎を起こした場合には、治療で見直した生活をできるだけ続けることが再発予防になります。
適切な靴の使用も再発予防には重要です。靴の選び方は、このページの冒頭の「1. 足底筋膜炎の靴・スリッパなどの選び方」を参考にしてください。