2015.11.06 | ニュース

足底筋膜炎にステロイドよりモビライゼーションとストレッチが効いた

ランダム化比較試験により検証

from Foot & ankle international

足底筋膜炎にステロイドよりモビライゼーションとストレッチが効いた の写真

足底筋膜炎は、歩き過ぎ、走り過ぎといった足への疲労が積み重なって起きます。治療には痛み止めの注射や外用剤などがあります。今回の研究では、ステロイド注射とモビライゼーション/ストレッチの効果を比較しました。

◆ステロイド注射群とモビライゼーション/ストレッチ群にランダムに振り分け

足底筋膜炎への治療法は、主にステロイド副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられている注射(痛み止めの注射)、痛み止めの外用剤、リハビリがあります。リハビリでは、足のストレッチや関節を動かす(モビライゼーション)といった内容が行われることがあります。

今回の研究では、足底筋膜炎の患者43人をモビライゼーションとストレッチを受ける群とステロイド注射を受ける群にランダムに分け、その効果を検証しました。

 

◆モビライゼーションとストレッチで長期的に痛みが軽減

以下の結果が得られました。

計画的な対比較により、ベースラインと比較して、3、6、12週の追跡時点で、両群とも、痛みの軽減と機能的アウトカムに有意データを分析して導かれた結果が、偶然として説明できる確率は低いとみなされることな改善が認められた(p<.05)。

しかしながら、12週間、1年の追跡時点では、痛みと機能的アウトカムはモビライゼーションとストレッチ群のみで有意な改善があった(p=.002)。

モビライゼーションとストレッチを行うと、足底筋膜炎の痛みは1年後まで改善するという結果でした。

 

足底筋膜炎になると、足を接地するだけでも強い痛みが走ったり、日常生活を送る上で非常に困ることがあります。湿布や痛み止めの使用だけではなく、リハビリも治療のひとつとして考慮しても良いかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto


参考文献

Joint Mobilization and Stretching Exercise vs Steroid Injection in the Treatment of Plantar Fasciitis: A Randomized Controlled Study.

Foot Ankle Int. 2015 Sep 23

[PMID: 26400901]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。 [執筆者一覧]