こうふくまくせんいしょう
後腹膜線維症
後腹膜に炎症や線維化が起こっている状態
4人の医師がチェック 44回の改訂 最終更新: 2017.10.13

後腹膜線維症の基礎知識

POINT 後腹膜線維症とは

後腹膜線維症は血管や尿管が位置する後腹膜という場所が線維化を起こすことで、原因は自己免疫が関係していると考えられています。後腹膜線維症の症状は、体重減少や背中の痛みなどがありますが、腎臓の機能が低下したことをきっかけとして発見されることもあります。 後腹膜線維症の診断はCT検査やMRI検査で行い、治療をステロイドで行うことがあります。体重減少や背中の痛みが長引くときは内科などを受診して原因をはっきりとさせることが大事です。

後腹膜線維症について

  • 後腹膜炎症線維化が起こっている状態
    • 後腹膜(大動脈尿管の周囲)で起こった炎症の影響を受けて、線維化(細胞が変化して機能を失ってしまうこと)する
  • はっきりとした原因は不明
    • 以下のような状況が関連していると考えられている
      感染症結核など)
      自己免疫疾患IgG4関連疾患
      ・薬剤の副作用
       ・ペルゴリド、ブロモクリプチン、エルゴトミンなど
      放射線治療の副作用
      ・腹部の手術 など
    • これらと関係なく発症する場合も多い

後腹膜線維症の症状

  • 主な症状
    • 背中や腰の痛み
    • 体重減少
  • その他に尿管が狭窄すると水腎症腎不全に繋がる

後腹膜線維症の検査・診断

  • 血液検査
  • 画像検査
    • レントゲンX線写真)検査
    • CT検査
    • MRI検査
    • 必要に応じて腹部血管造影検査を行う
  • 後腹膜の組織を生検して顕微鏡検査を行い診断が確定される

後腹膜線維症の治療法

  • 確立した治療法はない
    • ステロイド免疫抑制剤が用いられる
  • 尿管の狭窄による水腎症があれば、尿管ステントの留置や手術による狭窄の解除を行う
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