じんじょうせいざそう

尋常性ざ瘡(にきび)

顔面や胸背部の毛穴で皮脂が溜まったり細菌が増殖することによって起こる炎症性の疾患

病気に関連する診療科の病院を探す
9人の医師がチェック 55回の改訂 最終更新: 2017.10.13

尋常性ざ瘡(にきび)の基礎知識

尋常性ざ瘡(にきび)について

  • 顔面や胸背部の毛穴で細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつが増殖することによって起こる炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る性の疾患
    • 毛穴の出口を角質が塞ぐことで、毛穴がふさがって皮脂がたまる
    • 毛穴に住みついているアクネ桿菌などの作用により炎症が起こる
  • 思春期には性ホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれる(特にアンドロゲン男性ホルモンの総称で、ステロイドホルモンの一種でもある。男性生殖器の発達や、体毛、筋肉量の増加などの作用をもつ)の分泌量が多いため、尋常性ざ瘡ができやすい
  • 以下のような状況は症状を悪化させる
    • 月経前
    • 毛穴を詰める化粧品(ファンデーションなど)
    • 睡眠不足
    • 精神的ストレス
    • 間食   など

尋常性ざ瘡(にきび)の症状

  • 主な症状
    • 赤い皮膚の隆起(直径1cm以下)
    • 細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿である疱(うみ細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿であるのかたまり)
    • かさぶた
    • 色素沈着生体内に色素が病的に出現し、皮膚または組織の色調が変化すること。沈着という場合には、一時的ではないものを指すことが多い    など
  • 症状がみられる部位は、前額が最も多い
    • 年齢とともに頬、下顎に多くなる
  • 膿疱を繰り返すと、治癒病気が、それ以上の治療を必要としない状態になること。完治とほぼ同じ意味した後もでこぼことした瘢痕が残ることがある

尋常性ざ瘡(にきび)の検査・診断

  • 特別な検査は行わず、外見から診断される
  • 区別が必要となるほかの病気
    • 顔面播種性粟粒性狼瘡
      ・両頬が赤くなり、赤いブツブツができる
    • 酒さ
      にきびに似た発疹皮膚に起こる、何かしらの目に見える変化の総称が出ることがあるが、年齢や症状の出方、治療の反応などから判断する
    • ステロイド副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられているざ瘡
      ・ステロイド系塗り薬の副作用でざ瘡が起こることがある

尋常性ざ瘡(にきび)の治療法

  • 日常的ケアとして
    • 1日数回優しく洗顔する(肌を傷つけない程度)
    • ストレス、睡眠不足など、にきびを悪化させる要素があれば生活習慣の改善を試みる
    • にきびを潰すと痕になることもあるため避ける
  • 治療
    • 炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るがある場合はにきびのあるところに抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないの塗り薬をピンポイントで塗る
    • 悪化時は抗菌薬の飲み薬も用いる
    • 繰り返す場合はにきびの毛穴のつまりを取り除くための塗り薬を、予防的に塗る
      ・アダパレンゲル、過酸化ベンゾイルなど
      ・これらの薬は特に使い始めに乾燥しやすいため、合わせて保湿剤を使っていく
      ・予防用であるため、一定の期間にきびの出来る場所に広く塗っていく

尋常性ざ瘡(にきび)に関連する治療薬

アダパレン製剤[尋常性ざ瘡(にきび)治療薬]

  • ニキビを初期の段階で治療し赤いニキビを減らし、炎症の強いニキビへの移行を防ぐ薬
    • 尋常性ざ瘡(ニキビ)は毛穴がつまり、初期では炎症がないニキビ(面ぽう)だが、増殖した菌や皮脂によって炎症がおこり赤いニキビへと移行していく
    • アダパレンは表皮における角化細胞の分化抑制作用や毛穴のつまりを解消させる作用などをあらわす
    • 本剤はアダパレンの外用塗布剤であり、ニキビを初期の段階で治療し炎症の強いニキビへの移行を防ぐ作用をあらわす
  • 使いはじめに、乾燥やヒリヒリ感などがあらわれる場合がある(使用を継続していくにつれ解消していくことが多い)
アダパレン製剤[尋常性ざ瘡(にきび)治療薬]についてもっと詳しく

過酸化ベンゾイル製剤[尋常性ざ瘡(にきび)治療薬]

  • 尋常性ざ瘡(ニキビ)の原因菌の増殖を抑えたり毛穴の閉塞を改善することでニキビを減らす薬
    • ニキビは皮脂の分泌増加や毛穴が古い角質により塞がれることで菌(アクネ菌など)が増殖することによっておこる
    • ニキビの初期は面ぽう(白ニキビ、黒ニキビ)という状態だが、増殖した菌により炎症がおこり赤ニキビや膿がたまった状態の黄ニキビへ移行していく
    • 過酸化ベンゾイルはニキビの原因菌に対する抗菌作用や毛穴の閉塞の改善作用などをあらわす
  • 本剤に加え他の成分を配合したニキビ治療薬がある
    • 本剤とクリンダマイシン(抗菌薬)の配合剤:デュアック配合ゲル
    • 本剤とアダパレンの配合剤:エピデュオゲル
過酸化ベンゾイル製剤[尋常性ざ瘡(にきび)治療薬]についてもっと詳しく

キノロン系外用抗菌薬

  • アクネ菌やブドウ球菌などの細菌への抗菌作用により、尋常性ざ瘡(ニキビ)や表在性皮膚感染症を治療する薬
    • ニキビはアクネ菌など、伝染性膿痂疹(とびひ)などの表在性皮膚感染症はブドウ球菌などの細菌が皮膚症状をおこす原因の一つになる
    • 細菌の増殖には遺伝情報をもつDNAの複製が必要となる
    • キノロン系抗菌薬はDNA複製に必要な酵素を阻害することで抗菌作用をあらわす
キノロン系外用抗菌薬についてもっと詳しく

尋常性ざ瘡(にきび)のタグ

診療科皮膚科
からだ皮膚

尋常性ざ瘡(にきび)に関わるからだの部位