しつがいこつこっせつ
膝蓋骨骨折
一般的に「膝の皿」と言われる膝蓋骨の骨折
4人の医師がチェック 26回の改訂 最終更新: 2017.12.06

膝蓋骨骨折の基礎知識

膝蓋骨骨折について

  • 一般的に「膝の皿」と言われる膝蓋骨の骨折
    • 膝蓋骨は、膝の動きを効率良くし滑らかにする役目がある
    • そのため、膝蓋骨を骨折すると、膝の動きが悪くなる

膝蓋骨骨折の症状

  • 主な症状
    • 強い痛み:膝の前側だけでなく、太ももや膝の裏側が痛くなることもある
    • 膝の腫れ
    • 膝を動かせない

膝蓋骨骨折の検査・診断

  • 画像検査:膝の骨折の有無や程度を調べる
    • レントゲン
    • CT

膝蓋骨骨折の治療法

  • 保存的治療:手術を行わない場合
    • 骨のずれが少ない場合に選択される
    • 太ももから足までの長いギプスを巻いて固定する
      ・膝をまっすぐに伸ばした状態で固定する
    • その後、骨がついた時点で膝の曲げ伸ばしのリハビリテーションを開始
  • 手術
    • 細い針金を巻いて骨折した膝蓋骨を固定する

膝蓋骨骨折の経過と病院探しのポイント

膝蓋骨骨折が心配な方

膝蓋骨骨折は、いわゆる膝のお皿の骨折です。膝を強く打ち付けた時に起きる骨折で、交通事故などで大きな衝撃が加わった際に生じやすい疾患です。このような事故の後から膝が痛くて腫れている場合には、膝蓋骨骨折の可能性があります。それ以外に似た症状を来たす外傷としては膝の靱帯の損傷や、大腿骨、脛骨、腓骨の骨折などがあります。症状だけからご自身で膝蓋骨骨折と診断するのは必ずしも容易ではありません。

ご自身の症状が膝蓋骨骨折でないかと心配になった時、まずは整形外科のクリニックや、お近くの救急外来を受診されることをお勧めします。結果的に骨折ではなく筋肉の問題であればクリニックで対応が可能です。実際に医療機関を受診された後は、膝蓋骨骨折の診断は診察とレントゲンで行います。場合によってはCTも使用されます。もし診断が膝蓋骨骨折で手術が必要そうな場合には、レントゲンやその他行われた診察、検査の結果をまとめた診療情報提供書(紹介状)とともに、手術可能な病院を紹介してくれます。

受診先として、総合病院の救急外来は相対的に待ち時間が少ないというメリットもある一方で、専門の整形外科医ではなく広く浅く診察をする救急医が初期対応に当たることになります(日中は救急外来が開いていないこともあります)。総合病院の整形外科外来は、飛び込みで受診するには患者数が多く(待ち時間が長く)、また診療情報提供書を持っていないと受診ができなかったり、追加料金が必要となったりします。

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膝蓋骨骨折でお困りの方

膝蓋骨骨折の場合、軽症のものを除き基本的に手術が行われます。ただしご高齢の方や心臓、肺、その他の臓器に持病がある方などで手術を行うリスクが大きい場合などは、ギプスで固定しながら自然に骨がつくのを待つこともあります。膝蓋骨骨折は、診断がつき次第その場で治療が開始されますので、どこでどのような治療を受けるかを迷う余地は少ないかもしれません。

手術後は、あまり安静にし過ぎているとかえって関節が固まって動かしづらくなってしまうため、痛みに耐えられる範囲で早期からリハビリテーションを開始していきます。

ご高齢の方で入院中に筋力が低下してしまったり、以前のように歩くことが難しくなってしまった場合には長期間のリハビリテーションが必要となります。一人で日常生活を行うことができないような場合には、急性期病院から回復期病院(リハビリ病院、療養型病院)に転院して、リハビリを行います。

急性期病院にも一般的にリハビリの施設はついていますが、回復期病院の方がリハビリに専念しやすい環境が整っています。一緒にリハビリを行うことになるのは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったスタッフですが、患者さん一人あたりのスタッフ数や、リハビリ設備(リハビリ室や器具)の充実度といったところが病院を探す上で参考になります。リハビリの回数が1日1回なのか、それとも午前と午後で2回あるのか、1日に受けられるリハビリの総時間、土日はどうかといった点も、回復期の病院を探す上でのポイントとなります。

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