しつがいこつこっせつ
膝蓋骨骨折
一般的に「膝の皿」と言われる膝蓋骨の骨折
4人の医師がチェック 26回の改訂 最終更新: 2017.12.06

Beta 膝蓋骨骨折のQ&A

    膝蓋骨骨折の原因、メカニズムについて教えて下さい。

    ほとんどは転倒して膝前面を地面等にぶつける直達外力(直接ぶつけることによる外力)で生じます。

    膝蓋骨骨折は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?

    下肢の骨折の約3%と言われています。

    膝蓋骨骨折は、どんな症状で発症するのですか?

    転倒後に膝が腫れ、痛みが出ます。膝を伸ばした状態であれば歩ける人もいますが、膝を自力で伸ばしたり、膝を伸ばした状態で脚を持ち上げたりすることは困難です。 膝をのばす大腿四頭筋は膝蓋骨を介して膝蓋腱となり、脛骨結節に付着しています。そのため膝蓋骨が折れると膝を伸ばす力がうまく脛骨に伝わらなくなります(伸展機構の破綻)。

    膝蓋骨骨折は、どのように診断するのですか?

    膝前面を強打した患者さんは骨折を疑います。膝関節の腫脹や骨折部の陥凹を触れることがあり、レントゲン検査にて診断します。転位がない場合にはレントゲンで骨折がわからないケースがあり、関節液穿刺(血が貯まっていることを確認する)やCT検査、MRI検査を併用することがあります。

    膝蓋骨骨折の治療法について教えて下さい。

    骨折部が離れている場合には、伸展機構が破綻していますので手術が必要です。また骨折部が離れていなくても骨折部がずれている場合には、将来的に膝蓋大腿関節の変形性関節症となるリスクが高いため手術が必要になります。保存治療が行われる場合は、全くズレがなく伸展機構が保たれている場合や、合併症が多く手術を選択できない場合などに限定されます。

    膝蓋骨骨折の手術治療について教えて下さい。

    骨折の型に応じて、ワイヤーやケーブル、スクリューを使った固定(骨接合術)が行われます。粉砕骨折でどうしても骨折のズレを戻せない場合に、止むを得ず部分切除術が行われることがありますが、一般に骨接合術の方が良好な成績が報告されています。 術後は早期からの荷重訓練、可動域訓練が行われます。粉砕が強い場合などは慎重にリハビリを行う必要があるため、主治医や療法士の指示に従ってください。

    膝蓋骨骨折の保存治療について教えて下さい。

    保存治療を行う場合にはギプスや装具を用いた治療が行われます。基本的には、膝をのばした状態での荷重であれば問題ありません。骨折の状態や骨の付き具合に応じて、4−6週間の固定を行うことが一般的です。

    膝蓋骨骨折では入院が必要ですか?通院はどの程度必要ですか?

    手術治療を行う場合には、入院治療が一般的です。骨折の状態や創部の状態により入院期間は前後しますので、主治医にご相談ください。 通院は骨がしっかりくっつくまで、約3−6ヶ月は定期的に診察を受けることが勧められます。

    膝蓋骨骨折の治療で入れた金属は抜きますか。

    膝の周囲は皮膚が薄く、金属による皮膚刺激症状が出やすい場所です。特に症状がなければ必ずしも抜く必要はありませんが、何らかの症状があるため金属の抜去が必要になる場合もあります。

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