さらせみあ
サラセミア
赤血球の成分であるヘモグロビンに異常がある遺伝性の病気。重症の場合は溶血性貧血を起こす
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最終更新: 2017.12.14
サラセミアの基礎知識
POINT サラセミアとは
血液中の成分である赤血球はヘモグロビンという物質を含んでいます。ヘモグロビンは肺で酸素を取り込み、体の各部に運搬する働きを持っています。サラセミアは遺伝性の病気であり、生まれつき正常にヘモグロビンを作ることができません。軽症型サラセミアでは軽い貧血は見られるものの、症状はあまり目立たないことが多いです。日本人におけるサラセミアはほとんどが軽症型です。診断は採血検査や骨髄検査で行います。軽症型サラセミアの場合には基本的に治療は必要ありません。重症型サラセミアの場合には輸血、鉄キレート療法、骨髄移植などが行われます。サラセミアが心配な方や治療したい方は血液内科を受診してください。