がいじどういぶつ
外耳道異物
外耳道(耳の穴)に異物が入った状態
9人の医師がチェック 16回の改訂 最終更新: 2017.12.06

外耳道異物の基礎知識

POINT 外耳道異物とは

耳の穴から鼓膜までの外耳道に異物が入った状態です。子供の場合は、ビーズなどの玩具、小石、植物の種などを、親の気づかないうちに入れて異物となることが多いです。成人では耳かき時の耳かきや綿棒の一部、毛髪や昆虫などが多く、高齢者では補聴器の耳栓部分が多いです。小さな異物は専用の器具を用いて取り除くことが可能です。虫が入った場合は奥に入り込んで、鼓膜や外耳道を傷つけて激痛を伴うことがあります。そのため、虫が入った場合はオリーブ油や水で窒息させてから取り除きます。異物が入った場合は日中であれば耳鼻科クリニックで対応可能ですが、土日や夜間であればあいている耳鼻科や救急科を受診しましょう。

外耳道異物について

  • 外耳道(耳の穴)に異物が入った状態
    • 外耳道は耳の穴から鼓膜までの間
  • 主な原因として以下のようなものがある
    • 小石・豆・ビーズなどを子どもが遊んで耳に入れてしまう
      ・最も頻度の高いパターン
    • 意図せずに虫が入ってくる
      ・寝ている間に知らないうちに入ってくることが多い
    • 耳かきの棒や綿棒が折れて取れなくなる
    • 補聴器の耳栓の部分が取れなくなる
  • 子どもが意図的に異物を入れた場合には、叱られるのを恐れて言い出さないために発見が遅れる場合がある

外耳道異物の症状

  • 主な症状
    • 耳の閉塞感
    • 難聴
    • 耳の痛み(虫の場合には、動くため痛みが強くなりやすい)
  • 特に症状が出ないこともある

外耳道異物の検査・診断

  • 耳鏡で耳の穴の中を観察することで診断される

外耳道異物の治療法

  • 異物の除去を行う
    • 異物を除去する鉗子で摘んだり、針のようなもので引っ掛けて取り出す
    • 吸引する管で吸い出すこともある
    • 外耳道の奥は痛い部分なので、処置時に痛みを伴うことがある
    • 虫の場合、摘出時に動いて激痛を起こす
      ・虫は奥に入り込もうとする習性があるため、摘出しようとすると奥に入って取れなくなる
      ・摘出の前にオリーブオイルや薬剤を耳の中に入れて、虫が動かないようにして摘出する
      ・耳の中に薬剤などを入れた直後は、虫が動くので痛いがしばらくするとおさまる
  • 耳に水を入れて摘出することもあるが、水温は体温と同じ程度の温度にする
    • 体温と違う温度の液体を耳に入れるとめまいが誘発される
    • 参考:めまいの検査であるカロリックテストはこの原理を使ってめまいの原因を調べる
  • 異物を取り出す際に外耳道を傷つける事があるため、自分で取り出さず病院を受診する
    • 自分でかき出そうとすると押し込んでしまうこともあるので行わない方が良い
  • 外来での処置で摘出できない場合は、全身麻酔で摘出することもある
  • 外耳道に傷がついて細菌感染を起こすことがあり、耳に入れる薬で治療する

外耳道異物の経過と病院探しのポイント

外耳道異物でお困りの方

外耳道異物とは、耳の穴におもちゃや虫などが入り込んでしまった状態です。お子さんが遊んでいてビーズやビー玉が入ってしまう場合や、成人で突然虫が飛び込んで来てしまう場合などがあります。

ビーズやビー玉などの物質であれば、専用の器具を用いて取り除くことが可能です。ピンセットのような器具を使用したり、細いチューブを異物の脇から奥へ通し、そのチューブから水を注入することで奥から手前へ洗い出す方法もあります。

虫が入り込んだ場合には注意が必要です。不用意に手前からつつくと奥へ逃げようとしますので、鼓膜が傷ついてしまうことがあります。それを避けるため、先に虫を殺してから改めてピンセットや水流で除去する方法が取られます。虫を麻痺させる麻酔薬を耳から入れたり、オイルや水で窒息させることが多いです。耳から水分を入れても耳の奥は鼓膜で密閉されていますので、それ以上奥に液体が流れ込んでしまうことはありません。

このような異物が入り込んでしまった場合には、お近くの耳鼻科、もしくは救急科の受診をお勧めします。専用の器具が揃っているのは耳鼻科ですので、平日の日中であれば耳鼻科のクリニックが良いでしょう。土日や夜間であれば耳鼻科が空いていないことが多いと思いますし、そのような場合は救急外来で対応が可能です。

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