かのうせかんのうよう
化膿性肝膿瘍
細菌感染によって肝臓に膿が溜まった状態
4人の医師がチェック 24回の改訂 最終更新: 2017.09.04

化膿性肝膿瘍の基礎知識

POINT 化膿性肝膿瘍とは

細菌感染によって肝臓やその周囲に膿が溜まった状態です。がんや血液感染症、肝損傷などで起こることが多いです。背景としては海外渡航の後やHIV感染者、同性愛者に起こりやすいです。主な症状は、繰り返す高熱・右肋骨周囲の痛み・黄疸(皮膚や目が黄色くなる)などになります。 血液検査・画像検査・細菌検査で診断します。膿を身体の外に出す処置(ドレナージ)を行った上で抗菌薬を用いて治療します。化膿性肝膿瘍が心配な人や治療したい人は、消化器内科や感染症内科を受診して下さい。

化膿性肝膿瘍について

  • 細菌感染によって肝臓にが溜まった状態
  • 肝臓に膿が溜まる原因
    • 胆管結石や胆道悪性腫瘍などにより胆道を介して菌(大腸菌やクレブシエラなど)が肝臓に感染し、膿瘍ができる
    • 虫垂の破裂(破裂からの細菌が膿瘍を起こす可能性があります)
    • 大腸がん膵臓がん
    • 憩室炎や腸穿孔を含む炎症性大腸疾患
    • 血液感染症敗血症
    • 肝臓の損傷    など
  • 膿瘍が肝臓内に多発しやすいことが特徴
  • 海外渡航者、同性愛者、HIV、中年男性、糖尿病患者に多い

化膿性肝膿瘍の症状

  • 高熱を繰り返す
  • 肋骨からみぞおちにかけての痛み
  • 肝臓の腫れ
  • 黄疸や精神症状などが現れる場合もある

化膿性肝膿瘍の検査・診断

  • 血液検査
  • 画像検査
    • 超音波検査
    • 腹部CT検査
  • 細菌検査
    • 塗抹検査
    • 培養検査

化膿性肝膿瘍の治療法

  • 主にペニシリン系抗菌薬やセフェム系抗菌薬が用いられる
    • 似たような病気のアメーバ肝膿瘍の治療にはメトロニダゾールという抗菌薬を用いる
  • 膿瘍穿刺ドレナージ、胆道ドレナージ
    • 肝膿瘍や胆道内にチューブを挿入し、を排出する
  • できるだけ早期に治療を行うことが大切
  • 多発性の化膿性肝膿瘍の場合、特に高齢者の致命率が高い


化膿性肝膿瘍が含まれる病気


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化膿性肝膿瘍に関わるからだの部位

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