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消化管ポリポーシス(総論)
消化管(大腸、小腸、胃など)に、ポリープを複数生じさせる病気の総称
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最終更新: 2018.08.13
消化管ポリポーシス(総論)の基礎知識
POINT 消化管ポリポーシス(総論)とは
消化管は食べ物の通り道のことで食道・胃・小腸・大腸のことを指します。消化管ポリポーシスは消化管にポリープを多発する病気のことです。家族性腺腫性ポリポーシスやポイツジャガース症候群などが知られています。ポリープの数が少ないうちは無症状のこともありますが、多くなると血便や下痢、腹痛などの症状が現れます。大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)や生検(ポリープの一部を切り取り顕微鏡で観察する検査)などによって、ポリープの悪性度などが調べらます。消化管ポリポーシスには高い確率で大腸がんになるものがあるので、がんになる前に大腸を切除することがあります。血便や下痢などの症状が続く場合には消化管ポリポーシスは原因の可能性の1つとして考えられます。消化器内科や内科を受診してください。
消化管ポリポーシス(総論)について
消化管 (大腸、小腸、胃など)に、ポリープを複数生じさせる病気の総称- 病気の分類(詳細はそれぞれの疾患を参照)
- 家族性腺腫性ポリポーシス
- 主に大腸にポリープが多発する
- ガードナー症候群
- 家族性腺腫性ポリポーシスの一種
- ターコット症候群
- ポリポーシスに、中枢神経の
腫瘍 を合併 したもの
- ポリポーシスに、中枢神経の
- ポイツジェガース症候群
- クロンカイトカナダ症候群
- 家族性腺腫性ポリポーシス
- 少ない数のポリープのみならば無症状であることが多いが、病気が進むと以下の様な症状を認めるようになる
血便 - 下痢
- 腹痛
- 主な検査
大腸カメラ :ポリープを実際に観察して診断する生検 :ポリープを顕微鏡で観察することで、ポリープの悪性度 を調べる
- 家族性腺腫性ポリポーシス、ガードナー症候群、ターコット症候群では高い確率で大腸がんが発生する
- 大腸がんになる前に大腸を切除する