しぼうそくせんしょうこうぐん
脂肪塞栓症候群
骨髄の中にある脂肪が骨折などの影響で血液中に入りこみ、脳や肺など全身の細い血管に詰まること
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最終更新: 2022.03.16
脂肪塞栓症候群の基礎知識
POINT 脂肪塞栓症候群とは
骨髄の中にある脂肪が骨折などの影響で血液中に入りこみ、脳や肺の血管に詰まることです。コレステロール塞栓症と呼ばれることもあります。骨折以外の原因としては心臓・血管のカテーテル検査(または治療)や整形外科の手術などがあります。息苦しさや呼吸困難、胸痛、咳などの症状が現れます。疑われた人には心電図やレントゲン検査が行われます。脂肪塞栓症候群の確立した治療はありませんが、症状を和らげるために十分な酸素の吸入と全身管理が行われます。脂肪塞栓症の診療は呼吸器内科や脳神経外科、神経内科などで行われます。
脂肪塞栓症候群について
骨髄 の中にある脂肪が骨折などが原因で血液中に入り、脳や肺など全身の細い血管に詰まることで障害が起こること- コレステロール塞栓症とよばれることもある
- 主な原因
肺動脈 につまり肺塞栓 を起こすことが多い- 稀に脳の血管につまり脳梗塞や皮膚などに
症状 を起こすことがある
- 稀に脳の血管につまり脳梗塞や皮膚などに
脂肪塞栓症候群の症状
塞栓 を起こした部位により異なる- 肺の血管に脂肪が飛んだ場合、肺塞栓症の
症状 が起こる- 息苦しさ、呼吸困難
- 胸痛
- 咳
- 重症例においては
失神 や心肺停止など
- その他に中枢神経症状や皮膚症状などが起こる
不穏 、認知障害、意識障害 - 点状出血(皮膚や白目にぽつぽつとした小さな出血が起こる)
- 足の爪が青色に変色する(足の血管に脂肪が詰まる)
脂肪塞栓症候群の検査・診断
- 多くは病歴から診断をして治療を開始する
- 胸痛や息苦しさがある場合以下のような検査を行う
心電図検査 胸部レントゲン 検査
脂肪塞栓症候群の治療法
- 確立した治療法はない
- 基本的には
対症療法 で全身状態を保ち、脂肪の吸収が進むのを待つ- 十分な量の酸素と補液を行う
- 状態によっては酸素吸入など緊急の全身管理が必要
ステロイド が効果的であるという治療報告がある
脂肪塞栓症候群のタグ
脂肪塞栓症候群に関わるからだの部位



