ふいくしょう
不育症
流産や死産を繰り返し、生児を得られない状態
7人の医師がチェック 91回の改訂 最終更新: 2018.07.10

不育症の基礎知識

POINT 不育症とは

不育症とは、妊娠はするけれど流産や死産を繰り返し、赤ちゃんを得られない状態のことです。子宮の形の異常や内分泌機能の異常、染色体異常、自己免疫の異常などが原因となっている場合があります。検査ではこれらの原因を調べるために子宮の形を調べる検査や血液検査、染色体検査を行い、原因に応じた治療が行われます。 一方で、半数の人は原因を特定することができないので、治療が簡単ではないこともあります。 流産や死産を繰り返すような場合には、産婦人科を受診し相談することをお勧めします。

不育症について

  • 流産や死産を繰り返す
     (反復流産流産、死産を2回以上繰り返すこと)
     (習慣流産流産、死産を3回以上繰り返すこと)
  • 以下のことが原因の一部と考えられている
    • 免疫学的異常(抗リン脂質抗体症候群など)40%
    • 夫婦染色体異常
    • 子宮の異常(形態異常・筋腫・頚管無力症) 10%
    • 内分泌異常(糖尿病甲状腺機能異常症) 29%
    • 胎児の染色体異常 6%
  • 女性の加齢に伴い増加

不育症の症状

  • 妊娠するが流産、死産を繰り返す

不育症の検査・診断

  • 子宮卵管造影:子宮の状態を調べる
  • 経腟超音波検査:子宮の状態を調べる
  • 血液検査:甲状腺など各種ホルモン血糖値、自己抗体について調べる
  • 染色体検査:染色体に異常がないかを調べる
  • 着床前診断:体外受精を行ない、染色体検査を行う

不育症の治療法

  • 原因となった病気を治療する
    • 甲状腺機能異常症:内服での甲状腺ホルモンの値のコントロール
    • 糖尿病血糖値のコントロール
    • 抗リン脂質抗体症候群:抗凝固薬の内服や皮下注射、抗血小板薬ステロイド薬の治療
    • その他の自己免疫疾患:抗凝固薬の内服や皮下注射、ステロイド薬の治療など
    • 骨盤内腫瘍:手術
  • 3回以上連続で自然流産を繰り返した場合は、受診が推奨される
  • 原因不明のものに対しては夫リンパ球免疫療法があるが、効果に関しては疑問視する報告もみられる
  • 以下の生活習慣を見直すことも大切である
    • 肥満
    • 喫煙
    • カフェインの大量摂取
    • 精神的なストレス過多

不育症が含まれる病気

不育症のタグ

不育症に関わるからだの部位

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