べんちしゅ
胼胝腫
皮膚の角質の増殖が起こり、皮膚の表面が厚く固くなった状態。いわゆる「たこ」のこと
5人の医師がチェック 105回の改訂 最終更新: 2018.11.19

胼胝腫の基礎知識

POINT 胼胝腫とは

胼胝腫(べんちしゅ)は皮膚の角質の増殖が起こって、皮膚の表面が硬くなった状態のことで、いわゆる「たこ」のことです。摩擦や圧迫が原因で皮膚の表面が固くなります。胼胝腫ができると、靴の中にものが入ったような違和感が現れ、痛みがあることはほとんどありません。皮膚の様子と問診から診断が行われ、他の病気との区別が難しいときには、病理検査(病気の一部を切り取って顕微鏡で見る検査)が行われます。胼胝腫の治療は厚くなった部位をカミソリやヤスリで除去したり、二酸化炭素レーザーで除去したりすることで、違和感が改善されます。胼胝腫が気になる人は皮膚科で相談してください。

胼胝腫について

  • 皮膚の角質の増殖が起こり、皮膚の表面が厚く固くなった状態
    • いわゆる「たこ」のこと
    • 持続的な圧迫や摩擦が原因で、皮膚の表面が厚く固くなる
  • 以下のことが原因で起こる
    • 摩擦:スポーツや鉛筆など
    • 圧迫:正座など
    • 正常でない歩行
    • 足の骨の変形
    • サイズの合わない靴を履き続ける

胼胝腫の症状

  • 靴の中にものが入ったような違和感
  • 痛みなどは起きない
  • 皮膚の隆起の中央に核が見られる場合には鶏眼うおのめ)で、似ているが異なる
    • 鶏眼うおのめ):中央に核がある、痛みを伴いやすい
    • 胼胝腫:核はない、痛みを伴わない

胼胝腫の検査・診断

  • 症状の問診と皮膚の状態の診察から診断される
  • 病理検査:限局的な角質増殖の有無などを調べる
  • 除外診断が必要な疾患とその検査
    • 鶏眼:核や痛みの有無から判断

胼胝腫の治療法

  • まず薬剤を貼ったり塗ったりして柔らかくし、剃刀やヤスリで除去
  • CO2(二酸化炭素)レーザーでの除去
  • 以下のことを行うことで予防がしやすくなる
    • サイズの合った靴を履く
    • 足の矯正:中敷きの使用
    • 歩き方の矯正

胼胝腫に関連する治療薬

皮膚軟化薬(サリチル酸製剤)

  • サリチル酸の作用により、角化した皮膚と一緒に角質層に多く存在する菌などを除去する薬
    • サリチル酸は微生物に対して抗菌性をあらわす
    • サリチル酸は角質を剥離する作用をあらわす
    • 本剤はサリチル酸を含む外用製剤で、皮膚を軟化させ角質を剥離させるなどの作用をあらわす
皮膚軟化薬(サリチル酸製剤)についてもっと詳しく

胼胝腫の経過と病院探しのポイント

胼胝腫が心配な方

胼胝腫は、足や手のひらにできる「たこ」のことです。足のできものには、胼胝腫の他に鶏眼尋常性疣贅など様々なものがあります。医師が見れば容易に見分けがつくものでも、慣れていない方が見た目だけから区別するのは難しい場合もあります。

いずれの場合も軽いものであれば様子を見ていても構いませんが、痛みがある場合や長引いている場合、診断をつけたい場合には皮膚科のクリニック受診をお勧めします。胼胝腫は皮膚科の中でも最もメジャーな病気の一つです。診断によって治療が異なりますので、症状や悩みがある場合には診察を受けて、診断をはっきりさせた方が治療に取り組みやすくなります。

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胼胝腫でお困りの方

胼胝腫の治療は、削ることが基本です。やすりやメス、レーザーなど様々な削り方があり、また削る前に薬を塗ったり貼ったりして柔らかくしてから行うとより処置がしやすくなります。それと同時に、胼胝腫ができた原因(足に合わない靴の変更、中敷きの工夫など)を行います。

簡単なものであればご自身で多少削って対応される方もいらっしゃることかと思います。削りすぎて角質より深い部分まで傷つけないように気をつけて下さい。自信がない場合やきちんと治したい場合には、皮膚科クリニックの受診をお勧めします。

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