のうしんとう
脳しんとう
頭部へ大きな衝撃が加わることによって、意識消失や嘔吐、しびれなどの症状が一時的に起こる状態
10人の医師がチェック 115回の改訂 最終更新: 2018.02.21

Beta 脳しんとうについての医師コメント

脳しんとうや軽い頭部外傷を起こし、まだ症状が残存している時期に、二度目の軽い頭部外傷を受傷した際に、致死的な脳の腫れをきたすことがあり、セカンド・インパクト症候群と呼ばれています。こうした、軽い頭部外傷を繰り返し受けうる環境として代表的なものは、ラグビーやボクシング、柔道などのコンタクトスポーツが挙げられます。

名前自体に“インパクト”があり、起こった際には生命が危険に陥ることもあります。なぜ軽い外傷でも脳の腫脹が起こるのか、仮説は立っていますが、実はその本態はまだはっきりとは分かっていません。そもそもこの病態自体が存在するものなのか、疑う意見もあります。

患者さんや、患者になるのを防ぎたい方にとって大切なことは、セカンド・インパクト症候群を細かく理解していただくことではなく、
◎脳しんとう症状が残っている時期に、コンタクトスポーツへの競技復帰は危険であること(軽い外傷でも重症となる危険がある)
◎脳しんとう後に頭痛など症状が続く場合には、CTなどの画像検査で頭のなかの出血等がないか調べる必要が有ること
ではないかと思います。


匿名協力医師
病気や薬の豆知識
2015.07.01

かつては、脳しんとうはほとんどの場合自然に回復して元に戻るので、軽視されがちでした。しかし近年、概念や対応の仕方が特にスポーツの領域を中心に変わってきました。脳しんとうを繰り返すと致死的な脳の腫れをきたしたり、脳の働きに異常をきたすことがわかってきたためです。

一昔前のドラマやマンガで、競技中に頭部を打撲して意識を失った選手の顔に水をかけて、ハッと眼を覚ました選手がまた競技に戻っていくシーンを見たことがある方もいるのではないでしょうか。いまでは、すぐに競技に復帰するこの行為は厳禁とされています。脳しんとうを疑った場合はすぐに競技を止めさせ、医療スタッフの評価を受けるべきとされています。脳しんとうと診断されたのちに、競技への復帰が可能と判断されたとしても、原則としてすぐには許可できません。時間をかけて慎重に、段階的に復帰するプログラムが存在しますので、それに従うことになります。症状が消失していても、経過によっては、コンタクトスポーツへの復帰を許可できない場合もあります。

また、意識の消失は必ず起こるわけではなく(むしろ10%程度)、頭痛や吐き気、眠気やめまいなど脳しんとうによる症状は多彩です。症状が軽いから脳しんとうではない、大丈夫なはずとか、まだまだやれるだろう、という楽観や根性論は医学的には許容できません。

まず大事な対処は、安静と、注意深い観察になります。その後の対応は、本人のもともとの身体状況や、スポーツの種類にもよるので一概には決められませんが、脳しんとうは軽く見てはダメ、ということは是非皆さんに知っておいていただきたい点です。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.06.25

たかが脳震盪ですが、second impact syndromeなど気をつけるべきことはあります。一般的には休息後運動量を段階的に増やして1-3週かけ競技復帰させるようにしています。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.29

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