せきずいしゅよう

脊髄腫瘍

脊柱(背骨)には脳からの命令を腕や脚などに伝える脊髄という神経が通っており、そこに生じる腫瘍のこと

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11人の医師がチェック 113回の改訂 最終更新: 2017.05.08

脊髄腫瘍の基礎知識

脊髄腫瘍について

  • 脊柱(背骨背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれる)には脳からの命令を腕や脚などに伝える脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつという神経が通っている
    • その脊髄が通る空洞を脊柱管リング状の骨である、背骨が縦につながってできたトンネルの部分という
    • 脊髄腫瘍はこの脊柱管の中にできた腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるのことを指す
    • 脊髄自体からも、脊髄を包む組織からも腫瘍ができる
  • 脊髄を包む硬膜脳や脊髄を包む3層の膜(髄膜)のうち、最も外側にある厚い膜。頭蓋骨のすぐ内側にあるという膜を境に、腫瘍ができる場所によって分類する
    • 脊柱管の中で硬膜の外の腫瘍を「硬膜外腫瘍」という
    • 硬膜の中で脊髄の外にできた腫瘍を「硬膜内髄外腫瘍」という
    • 脊髄内部にできた腫瘍を「髄内腫瘍」という
  • 悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある)と良性腫瘍「がん」ではない腫瘍。無制限に大きくなったり、転移したりする悪性腫瘍とは異なるが、部位やサイズによっては手術が必要となる(がんでないもの)がある
  • 10万人当たり1-2人/年の発症症状や病気が発生する、または発生し始めること率であり、珍しい

脊髄腫瘍の症状

  • 腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるが大きくなると運動麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれること排尿障害排尿に様々な異常がある状態。尿が出にくい、尿がもれる、頻尿、排尿時痛などの症状の総称が生じる
  • 麻痺は脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつの圧迫による腕や脚などのしびれ、感覚障害や筋力低下が生じることが多い
  • まれではあるが、腫瘍の種類によっては背骨背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれるにも腫瘍が転移がん細胞がリンパ液や血流にのって、リンパ節や他の臓器にまで広がること。転移がある場合は進行がんに分類されることが多いすることがある

脊髄腫瘍の検査・診断

  • 画像検査:腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの大きさや位置を調べる
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査
  • 確定診断に必要な検査
    • 生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われる:小さな手術で腫瘍の一部をとって、顕微鏡で調べる
  • 脊椎背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれる炎や多発性硬化症でも他の病気でも、症状やMRI画像の様子が似ているため、しっかりと区別する必要がある

脊髄腫瘍の治療法

  • 症状が強い場合や悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある(が疑われる)場合は、治療が行われる
  • 手術
    • 腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるを取り除く
    • 手術で神経を傷つけて合併症ある病気や治療によって引き起こされる、別の病気や病態のことを起こす可能性もある
    • 腫瘍が大切な神経のすぐ周囲であるため、合併症を考えて取りきれないことが多い
  • 放射線療法主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法化学療法がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称抗がん剤治療がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称
    • 腫瘍の種類によって良く効く場合から全く効かない場合まである
    • 手術や生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われるで腫瘍の種類を診断して、効果が期待できるときに行われる
  • 腫瘍によって一度傷ついた神経は、治療しても元に戻らない
    • 治療が必要な場合は、早めに治療した方がよい

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