さいへるにあ
臍ヘルニア(でべそ)
へその緒が取れた後に起こる、おへそがとびだしてくる状態。いわゆるでべそ
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最終更新: 2024.09.30
臍ヘルニア(でべそ)の基礎知識
POINT 臍ヘルニア(でべそ)とは
臍ヘルニアは、ヘソの緒が取れた後に起こる、おへそが飛び出した状態のことです。「でべそ」という名前で知られています。見た目の問題以外の症状はほとんどなく、年齢を重ねるとともにでべそは目立たなくなります。美容面で気になる場合は形成外科や皮膚科、小児外科で相談してください。
臍ヘルニア(でべそ)について
へその緒 が取れた後に起こる、へそが外見的に飛びだしてくる状態- 臍輪(へその緒が胎児に付着していた部分)が完全に閉じた状態にならないことが原因で起こる
- 中には、腹筋の間から腸がせり出してきて、皮膚を盛り上げている場合もある(
ヘルニア ) - 「へその緒の切り方」など、処置の方法が原因となるものではない
- 中には、腹筋の間から腸がせり出してきて、皮膚を盛り上げている場合もある(
- 人口の5~10人に1人の割合でみられる
臍ヘルニア(でべそ)の症状
- 飛び出したへそが大きくなる
- まれに1~2歳を越えても飛び出たへそが残る
臍ヘルニア(でべそ)の検査・診断
症状 の問診 とへその状態の診察から診断される
臍ヘルニア(でべそ)の治療法
- 生後3か月ころまで大きくなり、多くは1歳頃までに
ヘルニア の出入り口の筋膜の隙間(ヘルニア門)が自然に閉じて治る(約90%)- 自然に治ることが期待できるので、1~2歳ごろまでは治療をせずに様子を見ることが多い
- 臍ヘルニアが大きい場合は、たとえ自然
治癒 したとしても、臍部の余剰皮膚が醜形を残して治ることがあり、整容面で臍の形を改善するために治療を行うこともある。- スポンジで臍を圧迫する治療法(圧迫療法)や、広がっているヘルニア門を閉じる手術などがある。圧迫療法は乳児期早期に有効とされるが、テープかぶれを起こす場合もあり、皮膚の状態を厳重に観察しながら治療を継続する必要がある。
- ヘルニア門が狭い場合、稀ながら臍部皮膚の内側、筋膜との間で腸がはまって外れなくなる(ヘルニア
嵌頓 )ことがあり、そのような場合には緊急で手術を行う
臍ヘルニア(でべそ)のタグ
臍ヘルニア(でべそ)に関わるからだの部位
