ふんせんちゅうしょう
糞線虫症
糞線虫という寄生虫に寄生されることで起こる感染症。国内では奄美、沖縄などに多い
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最終更新: 2020.05.18
糞線虫症の基礎知識
POINT 糞線虫症とは
糞線虫という寄生虫に感染によって起こる病気です。日本国内では奄美地方や沖縄地方に多い病気です。土壌にいる糞線虫が皮膚から入って感染が起こります。主な症状は腹痛・下痢・発熱などで、場合によっては息苦しさや咳などの症状も出ます。 血液検査や内視鏡検査を行って診断します。治療には抗寄生虫薬を用います。糞線虫症が心配な人や治療したい人は、感染症内科や消化器内科を受診して下さい。
糞線虫症について
糞線虫症の症状
糞線虫症の検査・診断
抗体 検査- 肺炎や下痢などを起こしているときは血液中の抗体を調べて診断することができる
内視鏡 検査- 内視鏡で腸の組織を観察すると、虫の一部を観察することができる
糞線虫症の治療法
駆虫薬 を使用して治療する- イベルメクチン、チアベンダゾール、アルベンダゾールといった駆虫薬を使う
- 駆虫薬でほぼ完全に駆虫出来る
細菌 による感染症 も合併 している場合には抗菌薬 も使用される
- 低タンパク血症や貧血といった症状に対しては、それぞれの
対症療法 を行う - ワクチンなどの予防法はなく、流行地で汚水や汚れた土壌に直接触らないなどの注意が必要
糞線虫症に関連する治療薬
駆虫薬(イベルメクチン)
- 糞線虫やヒゼンダニなどの寄生虫に作用し麻痺をおこして死にいたらせ、腸管糞線虫症や疥癬などを治療する薬
- 腸管糞線虫症や疥癬は寄生虫によりおこる感染症
- 本剤は糞線虫やヒゼンダニなどの無脊椎動物の神経・筋細胞に作用し麻痺をおこす
- 本剤は駆虫薬(寄生虫を殺したり体外へ排出するために用いる薬の一種)となる
- 本剤はフィラリア(犬糸状虫症)の予防などで使用する場合もある