はいきせいちゅうしょう
肺寄生虫症
寄生虫の卵や幼虫が肺に入って起こる病気
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最終更新: 2017.11.30
肺寄生虫症の基礎知識
POINT 肺寄生虫症とは
寄生虫の卵や幼虫が肺に侵入して起こる病気です。カニやイノシシの肉を生で食べたり、動物の糞尿に汚染された水を飲んだりして感染が起こります。主な症状は咳・胸痛・痰・発熱などです。痰や便などに寄生虫がいないかを確認して診断します。また、補助的に血液検査や画像検査を行います。治療では抗寄生虫薬を用います。肺寄生虫症が心配な人や治療したい人は、感染症内科を受診して下さい。
肺寄生虫症について
肺寄生虫症の症状
- せき
- 胸の痛み
- 血の混ざった痰
- 発熱
- 幼虫が体に侵入してから2か月以上経ってから
症状 が出始める - 胸に水がたまる
肺寄生虫症の検査・診断
- 血液検査:
炎症 反応の有無を調べる - 寄生虫検査:痰、便、
胸水 から卵や幼虫が出るかをみる - 画像検査:感染の部位や程度を調べる
肺寄生虫症の治療法
- 薬物療法
- 寄生虫を駆除する薬を使う
- カニや生の肉を食べる際に十分に加熱することで予防できる
免疫 が低下しているときは重症になることがある