はついくせいこかんせつけいせいふぜん(せんてんせいこかんせつだっきゅう)
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
先まれる前または生まれた直後に、何かしらの理由によって大腿骨頭が脱臼してた状態
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最終更新: 2022.03.11
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の基礎知識
POINT 発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)とは
生まれる前または生まれた直後に、大腿骨(太ももの骨)が脱臼している病気のことです。女児に多い傾向にあり、乳幼児の頃にはわからないことも多いです。歩きだすようになって腰や体をまげるような変な歩き方をすることでみつかることもあります。先天性股関節脱臼が疑われた場合、レントゲン検査で股関節の脱臼の有無・程度を確認します。股関節を適切な位置に保つための専用の装具をつけて治療を行います。必要に応じて早期から手術を検討することもあります。心配な保護者は小児科で相談してみてください。
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)について
- 股関節は、臼蓋(骨盤の一部)と大腿骨頭(太ももの骨の体に近い方)が適合することでうまく働く関節である
先天性 にまたは生まれたときやその後に、何かしらの理由によって大腿骨頭が脱臼している状態- 以前は先天性股関節脱臼と呼ばれていたが、生まれつきとは限らないため、「発育性股関節形成不全」と呼ぶようになってきている
罹患率 は新生児1000人に1人程度- 女児に多い(男女比は1:9程度)
- 生まれる前に骨盤位(逆子)をとっていた場合に多い
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の症状
- 乳幼児のころに症状が出ることは少ない
- 歩き出すようになってから、腰や体を曲げるような変な歩き方をする
- 脱臼ほどの重症ではなくても、臼蓋が浅いことで股関節に痛みが出たりすることがある
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の検査・診断
- 太ももやお尻のしわが左右非対称であったり、下肢の長さに左右差があったりすることが診断の参考になる
レントゲン :股関節の脱臼の有無と程度を調べる- 必要に応じて行われる
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の治療法
- 専用の装具を付けた治療を行う
- 股関節を適切な位置に保つための治療
- その他におむつ指導、抱き方の指導などを行う
- 変形性股関節症の原因となるため、必要に応じて早い時期から手術を検討することもある
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