きんじょうそくにくしょう
菌状息肉症
悪性リンパ腫の一種で皮膚に症状が現れる
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最終更新: 2022.04.06
菌状息肉症の基礎知識
POINT 菌状息肉症とは
悪性リンパ腫(血液がんの一つ)が皮膚にできる珍しい(10万人に1人程度)病気です。Tリンパ球が腫瘍化して起こると考えられており、進行すると皮膚以外の臓器(リンパ節や肝臓、肺)に転移することがあります。身体のいろいろな部分に湿疹のような皮膚の病変やざらざらとした皮膚の病変が初期にみられます。進行すると病気の部分の皮膚が厚くなったり固くなったりします。がんが疑われる皮膚の一部分を切り取ってがんの有無を調べることで診断を確定され、病気の広がりを調べる検査としてCT検査やMRI検査が行われます。治療は手術ではなく抗がん剤を中心とした薬物療法や放射線治療です。菌状息肉腫は皮膚科と血液内科が協力して診療が行われます。
菌状息肉症について
- 悪性リンパ腫の一種で皮膚に病変をつくる病気
- リンパ球の中でも、T細胞ががん化しておこる
- 進行すると、リンパ節、肝臓、肺などへ広がる
- 年間で人口10万人あたり1人未満のまれな病気
- 皮膚のリンパ腫の中では頻度は高い
菌状息肉症の症状
菌状息肉症の検査・診断
菌状息肉症の治療法
- 病変が皮膚に限られている場合
- 薬物療法
- 低分子化合物
- ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬
- 抗体療法(モガリズマブなど)
- 抗がん剤(メトトレキサート、エトポシドなど)
- 外用薬(塗り薬):ステロイドなど
- 光線療法
- 紫外線療法
- 体外光化学療法
- インターフェロン
- 放射線療法
- 薬物療法
- 病期によって治療を組み合わせながら実施する
- 病期が進行している場合
- 化学療法+放射線治療で治療を行うことが多い
- 場合によって骨髄移植も検討される
- 皮膚に症状が出るが、血液のがんであるため手術療法では治療できない
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