しんぞうしんけいしょう
心臓神経症
心臓自体には問題ないにも関わらず、心臓の病気によって起こるような症状(動悸、息苦しさ、締めつけ感など)を感じる状態
7人の医師がチェック 117回の改訂 最終更新: 2017.07.21

心臓神経症の基礎知識

POINT 心臓神経症とは

心臓神経症は心臓に明らかな原因がないのに心臓病のような症状が出る病気です。ストレス・不安・過労などが原因となることが多いです。主な症状は動悸・息切れ・めまい・胸痛などですが、不安や抑うつ気分などを伴うことも多いです。 診断するためには、症状や身体診察に加えて心臓の状態を調べるために心電図検査や心臓エコー検査を用います。認知行動療法や薬物療法を用いて治療します。心臓神経症は不安があると状況が悪化することが多いので、心臓には問題がないことに対して納得感を持てるかどうかが治療のポイントになります。心臓神経症が心配な人や治療したい人は、循環器内科を受診して下さい。

心臓神経症について

  • 心臓自体には問題ないにも関わらず、以下のような原因で心臓の病気の症状(動悸、息苦しさ、締めつけ感など)を感じる状態
    • 身近な人が心臓の病気になった体験
    • 心臓の病気に対する誤った理解による不安
    • ストレス
    • 過労   など
  • 心気症や不安神経症、強迫性障害自律神経失調症などさまざまな病気との関連があると言われている
  • 女性に多い
    • 敏感な人に起こりやすく、受診しても気にしすぎですと言われるだけで具体的な解決策がなくて困ってしまうことも多い
    • 一方で、不整脈などの一時的に症状が出現するような病気が隠れていることもあり、どんなに心臓神経症が疑わしくても決めつけずに検査はきちんと行うことが大切

心臓神経症の症状

  • 強い不安感や緊張感が起こると、徐々に動悸が始まり、息切れや呼吸困難などの症状が強まっていく
  • 心臓の病気によって起こりうるような症状が出ることが多い
    • 胸の痛み
    • 動悸、息切れ
    • めまい など
  • 不安や抑うつ気分、緊張など、さまざまな精神症状も一緒に起こることがある

心臓神経症の検査・診断

  • 身体診察や問診を念入りに行う
  • 心臓に問題がないことを確認することが重要
    • 心電図検査
    • 心臓超音波検査
    • 胸部レントゲン検査

心臓神経症の治療法

  • 治療の基本は認知行動療法
    • 心臓の検査の結果を正しく理解し、「心配しなくていいんだ」と納得することが何より重要
  • 不安や抑うつが強い場合などは薬物による治療を一緒に行うこともある
    • 薬物療法
      ・ベンゾジアゼピン系抗不安薬
      ・抗うつ薬
      ・SSRI
    • 生活の改善
  • 薬物治療を行えば治るものではないので、きちんと原因である心臓の病気の不安を取り除くための検査や説明を受けることが大切

心臓神経症の経過と病院探しのポイント

心臓神経症が心配な方

心臓神経症は、心臓に異常がないにもかかわらず、神経の異常によって心臓病と同じような症状が出てしまうものを指します。胸が苦しい、痛い、心臓がドキドキする、冷や汗が出る、呼吸が荒くなる、めまいが生じる、手足がしびれるといった症状が典型的です。

このような症状は、気のせいではなく実際に生じますので、症状だけから心臓神経症なのか心臓の病気なのかを区別することはできません。心臓神経症にせよ心臓病にせよ、これらを疑うような症状が出現した際にはまず内科、あるいは循環器内科を受診して検査を受ける必要があります。
かかりつけの内科クリニックがあればそちらも良いですし、もし初診でかかるということであれば循環器内科のクリニックや、病院の外来が良いでしょう。心疾患の検査としては心電図が必須になるためです。場合によっては心エコーなどの検査も行われるかもしれません。

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心臓神経症でお困りの方

もし心臓神経症と診断されてた場合はどのようにすれば良いのでしょうか。繰り返しになりますが、心臓神経症の症状は、気のせいではなく実際に生じているものです。その原因が心臓ではなく別の部分にあるというものを心臓神経症と呼びます。

原因は神経のバランスの問題であったり脳やこころの問題であったりさまざまですので、治療もそれぞれ異なることになります。自律神経失調症のような神経バランスの乱れが影響している場合には、規則正しい生活を目指すことで症状が軽減することがあります。寝る時間を一定にしたり、食事や仕事もできる範囲内で無理のない形にしたりすることなどです。また、強迫性障害などが原因と考えられる場合には、専門の精神科医師による治療を受けることが勧められます。心臓神経症は薬を飲めばに治るという疾患ではなく、行動療法やカウンセリングが有効な場合もあります。

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