へんけいせいようついしょう
変形性腰椎症
腰の骨が加齢にともない変形して腰痛が生じる病気
4人の医師がチェック 69回の改訂 最終更新: 2017.06.15

Beta 変形性腰椎症のQ&A

    変形性腰椎症の原因、メカニズムについて教えて下さい。

    腰椎とは腰の骨のことです。背骨は椎骨という骨が積み重なりできています。この腰の部分の骨を腰椎と呼びます。変形性腰椎症とは、腰椎と腰椎の間にある椎間板や靭帯が変化し、腰椎が変形する疾患です。主な原因は、加齢です。さらに、重労働や激しいスポーツ活動を繰り返すことで、悪化しやすいとされています。

    変形性腰椎症と脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアの違いについて教えて下さい。

    脊柱管狭窄症は、脊柱管という脊髄が通る管が狭くなり、神経が圧迫されることで、腰痛や足のしびれが出る疾患です。腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎と腰椎の間にある椎間板というクッションが飛び出て、脊髄を圧迫し、腰痛や足のしびれが出ます。これらの疾患は、原因やメカニズム、症状が、変形性腰椎症と似ていますが、診断としては区別されます。

    変形性腰椎症は、遺伝する病気ですか?

    変形性腰椎症の原因のひとつとして、遺伝が関係すると言われています。近年の研究で、腰椎と腰椎の間にある椎間板の変化に関係する遺伝子が見つかっています。遺伝が関係すると言っても、同じ生活スタイルや行動を続けたために、変形性腰椎症となった場合も考えられます。親が変形性腰椎症だからといって、必ずしも発症するわけではありません。なりやすい体質だと捉え、予防することが大切です。

    変形性腰椎症は、どんな症状で発症するのですか?

    主な症状は腰痛です。動き始めや、長時間同じ姿勢を続けていると痛みが出やすいです。痛みの部位は様々で、腰全体や、背骨の横、お尻などが痛むことが多いです。また、痛みによって腰の動きが制限されることもあります。

    変形性腰椎症が重症化すると、どのような症状が起こりますか?

    変形が進むと、脊柱管も変形することがあります。脊柱管とは、脊椎にある空洞のことで、その中を脊髄(神経)や血管が通ります。脊柱管が変形すると、脊髄が圧迫するため、腰や足にしびれが出ます。さらに変形が進むと腰が曲がった姿勢になることもあります。

    変形性腰椎症は、どのように診断するのですか?

    まず、問診で痛みの程度や種類をみます。X線(レントゲン)検査で、骨の変形の具合をみます。X線検査をすることで、他の疾患と区別します。

    変形性腰椎症と診断が紛らわしい病気はありますか?

    脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった疾患も、脊椎や椎間板が変性しておこります。これは、X線(レントゲン)検査で区別できます。また、腎臓や膵臓、子宮などの病気や、解離性大動脈瘤でも腰痛がみられることがあります。腰痛が続く場合は、医師の診察を受けましょう。

    変形性腰椎症の治療法について教えて下さい。

    手術等はせず、主に保存療法を行います。痛みに対しては、消炎鎮痛剤や筋肉の緊張を和らげる薬を使います。また、理学療法も効果があると言われています。物理療法といって腰を温めたり、低周波治療を行ったりします。また、腰のストレッチや筋力トレーニングを行い、痛みを和らげたり、腰痛を予防します。

    変形性腰椎症に関して、日常生活で気をつけるべき点について教えて下さい。

    長時間同じ姿勢を取っていると、痛みが出やすいため、こまめに体操するなど予防することが大切です。また、重い荷物を持つときは、腰に負担がかからないよう、荷物を体に近づけて持ちます。持ち上げるときは中腰のままで行わず、片膝をつくなどしましょう。荷物は分けて持ち、キャリーバッグやリュックなどを活用しましょう。

    変形性腰椎症は、完治する病気ですか?あるいは、治っても後遺症の残る病気ですか?

    変性してしまった腰椎や椎間板は、完全にもとには戻りません。腰に負担がかからないような生活を心がけましょう。また、腰回りやお腹周りの筋肉をストレッチしたり鍛えることで、腰をしっかりと支えることができます。医師や理学療法士と相談し、痛みのない範囲で運動を行いましょう。

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