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結膜下出血
まぶたの内側と、白目の部分にある「結膜」の毛細血管が切れて、白目が赤くなった状態。自然に治癒することがほとんどである
4人の医師がチェック 79回の改訂 最終更新: 2018.10.22

結膜下出血の基礎知識

POINT 結膜下出血とは

結膜(まぶたの内側と白目の部分)の細い血管が切れて、出血した状態のことです。主な原因として外傷やドライアイ、高血圧が関係してます。目が赤くなること以外に症状はないことが多く、治療も必要としないことがほとんどです。結膜下出血の原因となる病気がかくれていることがあるので、結膜下出血が気になる人は眼科を受診してください。

結膜下出血について

  • まぶたの内側と、白目の部分にある「結膜」の毛細血管が切れて、白目が赤くなった状態のこと
    • 自然に治癒し、重大な疾患ではない
  • 主な原因

結膜下出血の症状

  • 目が赤くなる以外の特別な症状はない
    • 眼の痛みも伴わず、鏡を見て初めて気付くことも多い

結膜下出血の検査・診断

  • 特別な検査は行わず、診察だけで診断をすることが基本

結膜下出血の治療法

  • 数日間から2週間程度で自然と治るため、治療は行わないことが多い
    • ただし、外傷した後に結膜の下に出血した場合は角膜の損傷などを合併していることもあり、 医療機関受診が望ましい
  • ドライアイとなっている場合、再発しやすい

結膜下出血の経過と病院探しのポイント

結膜下出血が心配な方

結膜下出血は、白目の部分が真っ赤になる疾患です。よくある目の充血と結膜下出血は別々の病態です。充血では元々ある血管の一本一本が太く拡張して見える結果として全体的に赤く見えるのですが、結膜下出血ではべったりと目が赤くなって細い血管が(塗りつぶされるような具合に)見えなくなります。痛みやかゆみを伴わないのも特徴の一つですので、そのような症状がある場合には結膜下出血ではなく、何らかの別の疾患による充血の可能性があります。

目のけがで結膜下出血になることもありますが、大抵の場合は原因が特にない(わからない)ものです。咳やくしゃみで息んだだけで生じることもありますので、重大な疾患ではないかと心配しすぎる必要はありません。

慣れている医師が見れば充血と結膜下出血の区別は容易ですが、ご心配の場合はまず一度お近くの眼科クリニックを受診して診察を受けることをお勧めします。眼科の中ではとてもよくある疾患ですので、大病院や専門病院でなければ診断がつけられないということはありません。

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結膜下出血でお困りの方

結膜下出血は単なる目の充血よりも見た目が目立つために心配される方が多いのですが、自然と改善しますので特別な治療は不要です。体の中で出血を起こしているという意味では、皮膚の青あざや頭のたんこぶと同じようなものであって、溜まった血液は徐々に分解、そして吸収されてきます。

処置や薬剤は必要なく時間の経過とともに治る疾患ですから、結膜下出血だと分かっていれば必ずしも病院を受診する必要はありません。1-2週間経過しても全く変化がなかったり、むしろ悪化しているような場合には、その時点で受診することをお勧めします。

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