しょうせきのうほうしょう
掌蹠膿疱症
手のひらや足の裏に膿疱(うみをもった皮膚の発疹)や湿疹が生じる病気
4人の医師がチェック 89回の改訂 最終更新: 2017.12.06

掌蹠膿疱症の基礎知識

掌蹠膿疱症について

  • 手のひらや足の裏に疱(うみをもった皮膚の発疹)や、がさがさした湿疹を繰り返す病態
    • 膿疱の中には、細菌真菌が存在しない
  • 扁桃腺炎など慢性の感染症などが原因となることがある
    • 慢性感染
    • 金属アレルギー
    • 喫煙  など
  • 喫煙者に多いことが知られている

掌蹠膿疱症の症状

  • 手のひらや足の裏(特につちふまずの部分)に疱や、がさがさした湿疹ができる
    • 赤みを伴い痒みを感じることもある
  • 赤み同士がくっつき、皮がむけて、その中に膿疱やかさぶたが見える
  • 首や鎖骨、腰を中心に痛みが出ることがある
    • 掌蹠膿疱症の10%程度の人に関節や骨に炎症が起こる

掌蹠膿疱症の検査・診断

  • 特別な検査はなく、特徴的な症状を繰り返す経過から診断される
  • 生検:皮膚の一部を採取して顕微鏡で見ることで、その他の病気ではないことを調べることがある
  • 紛らわしい病気
    • 足白癬:やぶれた皮を顕微鏡で調べて診断する
    • 汗疱:主に夏場に出る足の湿疹

掌蹠膿疱症の治療法

  • 外用治療:塗り薬などである程度コントロールできるが症状は慢性的に繰り返しやすい
    • ステロイドの塗り薬
    • ビタミンD3の塗り薬
  • 内服治療
    • ビタミン剤(エトレチナートなど)
    • シクロスポリンなどの免疫抑制剤
  • その他の治療
    • 紫外線照射も有効
    • 喫煙者に多いことが知られており、喫煙者で発症した場合は禁煙が勧められる
    • 扁桃炎や歯槽漏などの病巣感染や金属アレルギー(歯科金属など)などは原因の一つであり、歯科、耳鼻科でそれらの病気がないかを確認する

掌蹠膿疱症に関連する治療薬

活性型ビタミンD3製剤(外用塗布薬)

  • 乾癬の症状が出ている皮膚の細胞増殖を抑え、皮膚の赤みや盛りあがり、かさぶたが剥がれ落ちるなどの症状を和らげる薬
    • 乾癬では免疫異常などにより、皮膚の赤みや角質層が厚くなるなどの皮膚症状があらわれる
    • 乾癬の皮膚症状は表皮の過剰増殖や体内の炎症物質などによっておこるとされる
    • 本剤は活性型のビタミンD3製剤であり、皮膚の過剰な細胞増殖や炎症などを抑える作用をあらわす

  • 乾癬の他、魚鱗癬や掌蹠膿疱症などに使用する製剤もある
活性型ビタミンD3製剤(外用塗布薬)についてもっと詳しく

エトレチナート製剤

  • ビタミンAと類似した化学構造をもち、皮膚や粘膜を正常に保つ作用などにより皮膚角化異常症などを改善する薬
    • 乾癬や魚鱗癬などの皮膚角化異常症は免疫異常などによっておこるとされている
    • ビタミンAによる皮膚や粘膜を正常に保つ作用により乾癬などの皮膚角化異常症における改善効果が確認されている
    • 本剤はビタミンAと類似した化学構造を持つレチノイドいう物質の一つで皮膚角化異常症などへの改善作用をあらわす

エトレチナート製剤についてもっと詳しく


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