そうはつげっけい、ちはつげっけい
早発月経、遅発月経
月経が始まるのが平均より早すぎたり(早発月経)、平均より遅すぎたり(遅発月経)する状態のこと。
3人の医師がチェック 84回の改訂 最終更新: 2018.08.31

早発月経、遅発月経の基礎知識

POINT 早発月経、遅発月経とは

初経が起こる時期の異常のことです。早発月経は10歳未満で初経が始まること、遅発月経は15歳以上で初経が始まることを指します。早発月経は性器からの出血や二次性徴(陰毛が生えてくる、乳房が発達する)によって気づかれますが、遅発月経は症状もないので、気づかれるまでに時間がかかることが多いです。早発月経、遅発月経はともに女性ホルモンの異常によって起こると考えられています。診断を行うために、基礎体温の測定やホルモン検査、画像検査、染色体検査などが用いられます。治療はホルモンの分泌量をコントロールする薬物治療が必要に応じて行なわれます。早発月経や遅発月経の疑いがある人は産婦人科や小児科を受診してください。

早発月経、遅発月経について

  • 月経が始まるのが平均より早すぎたり(早発月経)、平均より遅すぎたり(遅発月経)する状態のこと
  • 主な原因
    • 脳の性ホルモンをコントロールする部分(下垂体視床下部)の異常
    • 卵巣自体の異常
  • 早発月経の原因
    • 下垂体・視床下部が早期に活動し、女性ホルモンが早期に分泌される
      早発月経の原因の60~80%を占める
    • 卵巣自体の異常や過形成により、女性ホルモンが早期に過剰に分泌される
  • 遅発月経の原因
    • 下垂体・視床下部からの刺激が弱いため、女性ホルモンの分泌が増加しない
    • 卵巣自体に異常があるため、女性ホルモンの分泌が増加しない

早発月経、遅発月経の症状

  • 早発月経と一緒に見られることの多い症状
    • 第二次性徴の発生が早い
      ・陰毛が早く生えてくる
      ・乳房の発達が早い
    • 早めに身長が伸びて止まってしまうことから、結果的に身長が低いことが多い
  • 遅発月経は、単に月経の開始が遅いだけで、他に症状としては出ないことが多い

早発月経、遅発月経の検査・診断

  • 基礎体温測定:基礎体温を測定し、月経周期を調べる
  • ホルモン検査:ホルモンバランスの状態を調べる
  • 画像検査:腫瘍がないか、腫瘍の大きさや位置などを調べる
    • 腹部超音波検査
    • 腹部CT検査
    • MRI検査
  • 染色体検査:染色体に卵巣形成を異常にする配列となっていないか調べる
  • 慢性疾患の検査:その他に関連する疾患(精神疾患、腎疾患、など)を調べる

早発月経、遅発月経の治療法

  • 早発月経
    • 10歳未満で経血(生理の出血)に気づいたら専門家に相談する
    • 下垂体視床下部の機能を薬剤によって抑制する
    • ただし、骨の成熟がすでに完了している場合は治療の対象にならない
  • 遅発月経
    • 15歳になっても初経がこない場合は専門家に相談する
    • 原因となっている病気があれば治療
    • 必要に応じて薬物治療も検討する
      ・カウフマン療法:不足しているホルモンエストロゲン製剤とプロゲスチン製剤の内服で補充する
      ・クロミフェン療法:クロミフェンで視床下部からのホルモンの分泌を促し、排卵を誘発する

早発月経、遅発月経のタグ

早発月経、遅発月経に関わるからだの部位

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