過活動膀胱の疑問や治療中の悩みについて
過活動膀胱はあまり知られていない病気のためか疑問や悩みが多いとよく耳にします。ここでは、過活動膀胱の疑問や治療中の悩みについて説明します。
1. 過活動膀胱の疑問について

過活動膀胱はあまり耳に馴染みがないためか、さまざまな疑問があると聞きます。ここでは、「男性と女性のどちらに多いのか」や「子どもも過活動膀胱になるのか」などについて説明していきます。
過活動膀胱は男性と女性のどちらに多いのか
過活動膀胱は40代では女性に多い傾向にありますが、それ以降は女性より男性にやや多い傾向にあります。男性は加齢とともに前立腺肥大症という病気になる人が増えます。この前立腺肥大症は過活動膀胱のきっかけになることがあるため、加齢とともに女性より男性の方が多くなると考えられています。
過活動膀胱は子どももなるのか
過活動膀胱は子どもにもみられることがあります。子どもの過活動膀胱の原因は膀胱の機能が未成熟なことによるものと考えられており、成長ととも治ることが多いです。ただし、ほかの病気によって過活動膀胱に似た症状が現れていることがあるので、自然
過活動膀胱を自分でチェックする方法はあるのか
自分の症状をチェックすることで、過活動膀胱かどうかの見当がつけられます。(なお、自分が過活動膀胱かどうかチェックしたい人は「このコラム」を参考にしてください。)しかし、あくまでも見当なので、症状の原因が過活動膀胱かどうかは医療機関で調べないとわかりません。他の原因で症状が起きている可能性もあるので、排尿で困った症状がある人は医療機関で相談してください。
過活動膀胱の原因はストレスなのか
過活動膀胱とストレスには関係があると考えられています。しかし、ストレスの受け止め方は一人ひとりで異なるので、どの程度のストレスが過活動膀胱に影響するかはわかってはいません。 ストレスによる影響が心配な人はかかりつけのお医者さんに相談して、必要に応じて精神科などの受診も検討してください。
2. 過活動膀胱の治療での悩みについて
過活動膀胱の治療は長期間に及ぶことがあるため悩みが出てきやすいです。ここでは過活動膀胱の治療中でよくある質問や悩みについて説明します。
過活動膀胱に市販薬やサプリメントは効くのか
過活動膀胱の症状を抑える薬として、「抗コリン薬」や「ベータ3
過活動膀胱が心配な人はどの診療科を受診すればいいのか
膀胱の病気を専門的に診られるのは泌尿器科なので、過活動膀胱の相談をするのには適しています。一方で、過活動膀胱の診断や治療には専門的なものは少なく、一般内科でも行うことができます。かかりつけのお医者さんがいる人はまず普段の外来で相談してみてください。
過活動膀胱は手術で治るのか
現在のところ、過活動膀胱の治療として手術が行われることはほとんどありません。ただし、前立腺肥大症や子宮脱、膀胱脱といった手術で治せる病気が過活動膀胱に影響している場合は、手術が行われることがあります。
過活動膀胱の症状を良くする体操はあるのか
過活動膀胱の治療の1つに骨盤底筋訓練という体操があります。骨盤底筋は膀胱を支える構造物のことで、筋肉で構成されています。骨盤底筋を鍛えることによって、過活動膀胱の症状の改善が期待できます。骨盤底筋訓練を生活に取り入れるのは、良いアイディアです。ただし、適切な方法でなければ、効果が得られない可能性もあります。やり方がわからない人、うまくできないと感じている人は
過活動膀胱は完治するのか
過活動膀胱は完治する人もいれば、長期間に渡って付き合っていかなければならない人もいます。完治が難しいと聞くと、気持は重くなりますが、毎日きちんと治療をすることで、症状がこれ以上は悪くならないようにできているという見方もできます。毎日薬を飲んだり、生活習慣に気をつけるのは大変ですが、前向きに取り組んでください。
治らない過活動膀胱はどうすればいいのか
治らない過活動膀胱には、次に示すように2つほど見直すとよいことがあります。
■治療は適切か
過活動膀胱の治療は薬によるものが中心ですが、膀胱訓練や生活習慣の改善にといった薬を使わない治療にも効果があります。薬を飲んでも一向に良くならないという人は、薬以外の治療を行えているかどうかを確認しください。具体的な方法については「過活動膀胱の治療」を参考にしてください。
■他の病気が隠れていないか
他の病気が過活動膀胱に影響している人では、その病気も同時に治療しなければ症状が良くならないことがあります。治療を開始しても症状が良くならない場合はお医者さんに相談して、他の病気の可能性についても検討してもらってください。
■治療が適切で他の病気もない場合はどうすればいいのか
治療が適切で、他に原因が見あたらないけれども、症状がよくならない人は一定数います。
その場合は、完全に症状をコントロールすることではなく、症状と上手くつきあえる方法に目を向けることも大切です。例えば、どうしても尿もれがある人はあらかじめ下着に尿もれパッドなどをつけて生活すると、心のゆとりにつながります。他の症状に関しても、抑えることばかりではなく、起こってしまったときの対応について考えておくと、日常生活が楽になるかもしれません。
【参考文献】
・「標準泌尿器科学」(赤座英之/監 並木幹夫、堀江重郎/編)、医学書院、2014
・「泌尿器科診療ガイド」(勝岡洋治/編)、金芳堂、2011
・UpToDate Lower urinary tract symptoms in men Authors:Kevin T McVary, MD, FACS Rajiv Saini, MD
・UpToDate Treatment of urgency incontinence/overactive bladder in women Author: Emily S Lukacz, MD, MAS