大腿骨頭壊死の基礎知識
POINT 大腿骨頭壊死とは
大腿骨のつけねの大腿骨頭部への血流が悪くなることで、骨の一部がダメージを受けて骨折してしまう病気です。ステロイド薬の使用や大量の飲酒が関係していると考えられています。大腿骨頭壊死が起こると、股関節の痛みやおしりの痛み、歩行ができないといった症状が現れます。画像検査で骨折の有無や壊死の状態などを調べます。大腿骨頭のダメージが大きい場合には手術が行われます。程度がひどくはないときにはリハビリテーションが行われます。大腿骨骨頭壊死が心配な人は整形外科を受診してください。
大腿骨頭壊死について
大腿骨頭壊死の症状
- 股関節の痛み
- おしりの痛み
- 歩行困難
- 腰の痛み
- 膝の痛み
大腿骨頭壊死の検査・診断
- 画像検査:骨折の有無や
壊死 の状態などを調べるレントゲン 検査CT 検査MRI 検査骨シンチグラフィ
大腿骨頭壊死の治療法
- 病気の進行度や
壊死 した範囲・位置、年齢などによって治療法を選ぶ - 症状が軽く、大腿骨頭の変形が進んでいない場合
- 定期的に画像検査などを行いながら経過をみる
- 杖などを使って股関節にかかる負担を減らす
- 痛み止めなどを使用することがある
- 手術
- 自分の股関節を残すことが可能な場合
- 大腿骨内反
骨切り術 - 大腿骨頭回転骨切り術
骨移植 術など
- 骨切り術では、壊死していない部分に体重がかかるように大腿骨頭の向きなどを調節する
- 人工股関節全置換術:壊死の範囲が広い場合や、大腿骨頭の圧潰・変形が進んでいる場合
- リハビリテーション
- 杖などを用いて痛みのある股関節への負担を減らす
- 股関節周囲の筋力や関節の動きを維持するため
- 手術後に歩行や日常生活動作を回復するために行う
- 杖などによる免荷は痛みを和らげる効果が期待できるが、病気の進行や大腿骨頭の圧潰そのものを防げるとは限らない
大腿骨頭壊死の経過と病院探しのポイント
大腿骨頭壊死が心配な方
大腿骨頭壊死では、30-50歳代の男性に多く、股関節、腰、おしりの痛みといった症状が特徴的です。特にステロイド剤の使用や飲酒量が多い方には多いと言われています。
ご自身が大腿骨頭壊死ではないかと心配になった時、最初に受診するのは整形外科の病院やクリニックが適しています。整形外科専門医という資格があり、これらの医師がいるところだと安心ですが、かかりつけの医師がいるようであれば、まずその医師に相談することが大切です。必要があれば診療情報提供書(紹介状)を作成してもらい、希望の整形外科を受診することができます。
大腿骨頭壊死の診断は、問診、診察、画像検査で行います。画像検査にはレントゲン検査を利用して、骨折や壊死の有無を調べます。基本的に整形外科のクリニックであれば、レントゲン検査が行えるところは多く、総合病院の整形外科受診が必要な病気ではありません。待ち時間や自宅からの通いやすさ、信頼できる先生がいるかなど、ご自身の基準で受診する医療機関を選んでいただいて問題ありません。場合によっては問題がある部位を詳細に調べるために、CT検査やMRI検査を行うことがありますが、必要があると主治医が判断すれば、適宜総合病院を紹介することも可能です。以上の検査では、股関節や腰の痛みが、大腿骨頭壊死以外の他の疾患ではないか、ということも含めて確認します。
大腿骨頭壊死でお困りの方
大腿骨頭壊死の治療には保存療法と手術療法がありますが、根本治療は手術になります。検査の結果から良い経過が予想される場合には、安静や痛み止めの使用による保存療法を行う場合があります。しかし、症状がある程度進行している場合には手術療法がすすめられます。進行を防ぐためにも適切なタイミングでの手術が望まれるため、適宜主治医に相談していきましょう。手術が必要な状態であればかかりつけの医師が手術可能な病院を紹介してくれることでしょう。手術方法にもいくつか種類がありますが、大腿骨頭壊死の進行具合によって最適な治療法が変わってきます。また、病院によっても得意とする手術にも差があることが予想されますので、事前に調べたり、かかりつけの医師に相談するのがいいでしょう。
大腿骨頭壊死のタグ
大腿骨頭壊死に関わるからだの部位