かのうせいこつずいえん
化膿性骨髄炎
細菌が骨髄に感染した状態。
5人の医師がチェック 134回の改訂 最終更新: 2022.03.18

化膿性骨髄炎の基礎知識

POINT 化膿性骨髄炎とは

骨髄に細菌感染が起こった状態です。骨髄以外に起こった細菌感染が血液を介して骨髄に到達した場合と、骨の外傷によって細菌が骨髄まで到達した場合があります。主な症状は高熱・悪寒・痛み・腫れなどです。血液検査や画像検査(レントゲン検査・CT検査・MRI検査・骨シンチグラフィー)にて診断がつきます。治療は原因菌に効果のある抗菌薬を用いて行います。治療薬の選択や治療期間の設定は状況に応じて判断する必要があるため、感染症内科や整形外科の医療機関にかかって下さい。

化膿性骨髄炎について

  • 細菌骨髄に感染した状態
  • 次の2つのパターンが多い
    • 身体の他の部分に細菌感染があり、血液を介して細菌が骨まで運ばれることで起こる
    • 骨まで達するような傷や開放骨折(骨が皮膚を突き破って外から見える骨折)によって骨の中心の骨髄まで感染が及ぶことで起こる
  • 骨に人工物のある場合は治療が難渋しやすい。
  • 小児や高齢者により多くみられる
  • けがが原因の場合には年齢を問わない
  • 糖尿病がある人に特に発症しやすい

化膿性骨髄炎の症状

  • 高熱
  • 悪寒やふるえ
  • 意識朦朧(もうろう)
  • 感染した部位に起こる症状
    • 痛み
    • 熱を持つ
    • 腫れ
    • 赤み
    • 傷口からが出る

化膿性骨髄炎の検査・診断

  • 主に症状から病気を疑う
  • 血液検査
    • 炎症が起こっていないかなどを調べる
    • 血液を培養して細菌の存在の有無や細菌の種類を調べる
  • 画像検査:の有無や広がり、神経圧迫の有無などを調べる
    • レントゲン写真(X線検査
    • CT検査
    • MRI検査
    • 骨シンチグラフィ:炎症の広がりを調べる
  • 区別するべき病気

化膿性骨髄炎の治療法

  • 抗菌薬治療は必要
    • 治療開始時点では幅広く抗菌作用を持つ薬剤が用いられるが、血液培養検査によって病原体の種類や薬剤感受性が判明すれば、最適化された抗菌薬を使う
  • 抗菌薬のみで治らない場合や、感染が進み壊死した組織などがあれば手術が必要
    • 最悪の場合、四肢の切断を余儀なくされることがある
  • 手術は以下のことを行う
    • 壊死した組織などを取り除き、清潔にする
    • 必要に応じて装具で固定する
  • 人工関節などの人工物が感染箇所の周囲に入っている場合には、以下の点に注意する必要がある
    • より治療が難航しやすく、経過が悪くなる
    • 感染の治療のために人工物を除去することも少なくない
    • 人工関節とは別の部位であっても、何らかの手術(歯科治療を含む)を受ける場合は、手術前に抗菌薬を内服することである程度発症を予防することができる
  • 早期に適切な治療が行われれば治癒も見込めるが、数か月から数年間抗菌薬を飲み続けなければならないことも多い
  • 手術前に担当の医者や歯科医に相談することが重要

化膿性骨髄炎のタグ

化膿性骨髄炎に関わるからだの部位