かぜ(きゅうせいじょうきどうえん)
かぜ(急性上気道炎)
鼻やのど(上気道)が炎症を起こしている状態の総称。原因はほとんどがウイルス感染で、抗菌薬は効果がない
26人の医師がチェック 304回の改訂 最終更新: 2018.07.31

Beta かぜ(急性上気道炎)についての医師コメント

小児のかぜはほとんどウイルスが原因です。細菌には抗生剤は効果的ですが、ウイルスには全く効きません。細菌性中耳炎や肺炎を合併していたりする場合は異なりますが、基本的にかぜに抗生剤は不要です。不必要な抗生剤は効かないだけではなく、耐性菌の発生を引き起こします。抗生剤は必要なときのみ使うのが正しい使い方です。


匿名協力医師
病気や薬の豆知識
2015.11.12

風邪は薬を飲まなければ治らないという勘違いをされている方が多く、風邪薬や抗生物質がないと嫌だ、と言われます。ですが風邪はウイルス感染症ですから、治す方法はありません。唯一インフルエンザはウイルスの増殖を防ぐ薬があるので、発症早期に薬を飲めば治りをはやくすることはできます。風邪薬は症状を和らげるために飲むもので、症状が軽ければ必要ありません。症状がひどくいときには症状を和らげて体を休ませる効果があるとは思います。抗生物質についてははっきり言って「百害あって一利なし」だと考えています。抗生物質を出せ、という方には、抗生物質はウイルス感染症には効果が無く副作用(下痢)がでるだけだと説明しますが納得されない方が多く根負けして出してしまっています。実際は抗生物質の適正使用という意味でも問題があるのですが…。日本の科学教育の問題点の一つでしょうか。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.05.10

風邪の原因となるウィルスは手すりや机などの環境で数時間ほど生存することができ、気がつかないうちに触ってしまい、手から口や鼻などの粘膜に感染してしまうか、もしくは風邪をひかれた患者さんが咳などで1メートル程度の範囲内の方に微細な飛沫を吸い込むことで感染すると言われています。
そのため外出時から帰宅された際の手洗いとうがいが感染予防に大切になります。マスクの効果を調べた研究では残念ながら、マスクをした方とマスクをされなかった方での差が認められず一般的なマスクは効果がないと言われています。ウィルスは余りにも小さいため、一般的なマスクでは空気と共に素通りしてしまうと考えられています。
風邪はウィルスですので残念ながら抗生剤が有効ではありません。また風邪にも関わらず抗生剤を投与した場合でも回復までの時間に差がなかったと言われています。また抗生剤は薬ですので、副作用の可能性がついて回ります。また不用意な抗生剤の投与は将来的に渡って耐性菌が発生することもあり得ますので、本当に抗生剤が必要な時に耐性菌のために抗生剤の効果を認めないかもしれません。細菌が原因で風邪に似た副鼻腔炎などの際には抗生剤を処方します。必要がない時に抗生剤の内服はしないでくださいね!必要な時のために取っておきましょう!
またその昔、ヨードでうがいをすると良いと聞いたことがある方がいるかもしれませんが、うがいをしない方と水でうがいをした方、ヨードでうがいをした方を比べた場合、驚くべきことにヨードでは効果がなく、水でうがいをした場合に予防効果が認められたことが報告されました。ヨードは消毒剤としての効果が強く、正常な粘膜も障害を受けたため、風邪が逆に増えたのではと考えられました。水で十分ということですね!
咳止めなどで咳を抑えたら治りが悪くなるのではと心配される方もいますが、症状を若干抑える効果はありますので、治りを良くもしなければ悪くもしないと考えられています。咳の症状が強ければ、市販薬でも咳止めはありますのでご検討ください。
時々、布団です巻きになって熱をこもらせて汗が出れば治るんだという方がおりますが、医学的な理由は少なくとも聞いたことがありません。あくまで御自身が快適に過ごされる環境が大切だと思いますので、苦行に追い込む必要はないかと思います。食事や水分がなかなか取れない中、布団にじっと籠り続けて脱水になるのはさらに苦しいですので、必要はないと思います。病気でつらい時ですので快適に過ごされることを第一に考えてください!
入浴は?と診療をしていれば必ず聞かれますが、入浴に関していつからがいいかという研究結果は耳にしたことがありません。海外では汗をかいて気持ち悪いんだからシャワーを浴びてさっぱりすればという方もいれば患者さんそれぞれが自由に行動してます。ただ熱が出て苦しい時に入浴をしても構わないから入れと言っている訳ではなく、あくまで強制する理由も入らない理由も確固としたものがないので、それであれば体調が快方に向かい調子がいいのであればいつも通り入浴されてはと思います。入浴後は体を冷やさないようにしてくださいね!
ネギを喉に巻くといいらしいとか、卵スープがいいなどなど風邪をひき体調のすぐれない際の食事に関しては様々な伝承がありますが、御想像の通り医学研究は基本的にありません。ただ当たり前のことですが、栄養を全く取らなければ風邪を引いてなくても誰でも弱ってしまいますので、食欲がさえない状況でぜひ無理なく口にできる物をお試しください。昔、家族から何かを作ってもらってすごく良く効いたから試したいんだけど?子供に作ってやってもいい?というのであれば、基本的にまったく差し支えありません。子供さんが将来風邪を引いた時に両親から特別に何か作ってもらって大切にされたことを覚えているかもしれません。
普通の大人は小さいのを含めて一年間に2-3回くらい風邪を引いていると言われています。こんなに引くかな?とも思うのですが、風邪を引かないことが何よりも大切ですので、水でのうがいとせっけんなどの手指消毒剤を用いた手洗いをぜひ行ってください。 KS


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.17

風邪の原因はウイルスであることが殆どであり、ウイルスの退治は自分の体の免疫力が担っています。そのため風邪の治療の基本は休息と栄養です。薬が担当するのは症状の緩和であり、体が病原体に打ち勝つまでの間に少しでも症状を軽く感じさせることが目的となります。つまり、薬を飲まなくても風邪は治ることが殆どなのです。
インフルエンザについては一部に重症化する例があるので注意は必要ですが、実は多くの場合は自然治癒します。抗ウイルス薬の吸入薬や内服薬は特効薬と思われがちですが、症状改善を1日~2日早める程度の効果、と考えるのが妥当です。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.19