はなづまり
鼻詰まり

鼻詰まりの基礎知識

概要

鼻づまりの原因は風邪副鼻腔炎アレルギー性鼻炎花粉症によって鼻の粘膜が腫れた場合と、それ以外の原因の場合(鼻中隔湾曲症や異物による詰まりなど)があります。耳鼻咽喉科で鼻づまりの原因を調べて治療することができます。

副鼻腔炎の場合、鼻やおでこ、頭の辺りが重く感じたり、痛く感じたりすることがあります。病院で抗菌薬の治療をしないとなかなか改善しないです。

原因とメカニズム

鼻づまりの原因は大きく分けて2つあります。1つ目は、風邪副鼻腔炎アレルギー性鼻炎花粉症によって鼻の粘膜が腫れた場合です。2つ目はそれ以外の原因の場合で、鼻中隔湾曲症や異物による詰まりが考えられます。子どもの場合は、アデノイドというリンパ組織が大きくなることで鼻と喉の通り道が詰まることもあります。また慢性副鼻腔炎を患ってきた人は、鼻たけというポリープが出来て、鼻の中が詰まっていることもあります。

症状から考えられる病気

乳幼児

生まれつき鼻と喉の間が詰まっている先天性後鼻孔閉鎖症の場合や、急性鼻炎、急性副鼻腔炎、アデノイドが考えられます。またこの年齢の子どもは、鼻の中に小さな異物が入っていることもあります。

小学生以上の子ども

アレルギー性鼻炎、アデノイド、鼻中隔湾曲症などが考えられます。

中年以降の方で、鼻血や顔の腫れがある

中年以降の方では、ごく稀に鼻の腫瘍の可能性もありますので、長引いている場合は耳鼻咽喉科の受診が望ましいです。

くしゃみや目のかゆみ、充血などがある

アレルギー性鼻炎花粉症が考えられます。

黄色や緑色のどろどろした鼻水が出る

急性副鼻腔炎の可能性があります。

数週間以上、ずっと鼻づまりが続いている

慢性副鼻腔炎や鼻たけ(ポリープ)、鼻中隔湾曲症、アデノイドなどが考えられます。

怖い病気

怖い病気が隠れていることは少ないですが、医療機関を受診して診断・治療を受けると、鼻づまりは改善する可能性があります。

受診の目安

・いびきや不眠に困っている
・においを感じにくい
・鼻水が黄色や緑色でどろどろしている
・数週間以上鼻づまりが続いている
・中年以降の方で、鼻血や顔の腫れなどの症状もある

診療科

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科が適しています。

検査

鼻鏡

鼻の中を見られます。

鼻のレントゲンやCT、MRI

鼻の構造やできもの、副鼻腔炎の有無を確認できます。

アレルギー検査

アレルギー性鼻炎の原因は、ダニやハウスダスト、花粉など人によって違います。その原因を明らかにすることができ、対策がしやすくなります。

治療

原因に応じて治療をします。鼻炎に対しては、アレルギー薬の点眼・点鼻・飲み薬が使われます薬でなかなか治らない場合は、レーザー治療も行います。鼻中隔湾曲症や鼻たけ(ポリープ)の場合は、手術が必要となることもあります。

セルフケア

アレルギー性鼻炎が関係している場合は、アレルギー源を避けること(ダニ、ハウスダスト、花粉、動物など)が大切です。