2016.08.12 | ニュース

オンラインの処方箋、薬は配達で524人が禁煙薬を手に

カナダで実行可能性の研究
from Implementation science : IS
オンラインの処方箋、薬は配達で524人が禁煙薬を手にの写真
(C) vladstar - Fotolia.com

通信技術を利用した遠隔診療の試みは世界中で始まっています。カナダで禁煙薬の処方箋をオンラインで作成し、医師が確認したうえ薬を配達する方法が試され、524人の参加者が配達されてきた禁煙薬を受け取りました。

◆オンラインで申し込んだ人はちゃんと薬を受け取れるか?

ここで紹介する研究は、カナダのオンタリオ州で、毎日10本以上のタバコを吸っていて禁煙する意志がある成人を対象に行われました。

対象者には、禁煙薬のブプロピオン(日本では未承認)またはバレニクリン(商品名:チャンピックス)が無料で提供されることと決められました。

参加を希望した人は、オンラインで対象者になる条件のチェックを受けたうえ、電子処方箋を受け取りました。

処方箋を印刷し、医師に会って正式な処方を受けることで、バレニクリンまたはブプロピオンが配達されてくるように決められました。

参加者が以上の手順に沿って薬を受け取ることができるかどうかが調査目的とされました。

 

◆524人が薬を受け取った

オンラインのチェックを通過した893人のうち、58.7%にあたる524人がバレニクリンまたはブプロピオンを受け取りました

参加者のアンケートで、薬を受け取れなかった理由に次のものがありました。

処方がなされなかった理由として、医師を訪ねなかった(80.1%、95%信頼区間73.8-86.5%、n=121)、医師が薬剤を処方しなかった(15.9%、95%信頼区間10.1-21.7%、n=24)、その他の理由(4.0%、95%信頼区間0.9-7.1%、n=6)があった。

電子処方箋は受け取ったが医師に会いに行かなかった人が最も多く、医師が薬を処方しなかった場合は24人にとどまりました。

 

生活スタイルが多様になった現代社会には、病院の診療時間に合わせて受診することが負担になる人もいます。通信技術や配達をうまく活用することで、負担を最小限にして適切な医療を受けやすくすることができるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Empowering smokers with a web-assisted tobacco intervention to use prescription smoking cessation medications: a feasibility trial.

Implement Sci. 2015 Oct 1.

[PMID: 26429100]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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