2016.03.12 | ニュース

慢性閉塞性肺疾患患者は体型で運動能力が異なるのか?

216名を対象に検証
from Respirology (Carlton, Vic.)
慢性閉塞性肺疾患患者は体型で運動能力が異なるのか?の写真
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙などにより肺にダメージがおよび、呼吸がしにくくなる病気で、息切れなどの症状があります。症状には体型によって差が出るのでしょうか。肥満体型と標準体型で運動能力の差を調べた研究を紹介します。

◆  慢性閉塞性肺疾患患者の体型が運動に及ぼす影響

今回の研究は過去のデータを遡って調査しました。慢性閉塞性肺疾患患者のうち、肥満体型の患者のデータを集め、年齢や重症度がほぼ同じになるように選んだ標準体型の患者と比較しました。肥満体型の人108名(年齢:平均61歳、BMI:平均34.1kg/m2)と標準体型の人108名(年齢:平均61歳、BMI: 平均22.9 kg/m2)が対象になりました。

 

◆肥満体型の慢性閉塞性肺疾患患者は歩行能力が低かった

以下の結果が得られました。

6分間歩行距離は肥満体型の慢性閉塞性肺疾患患者(398±107m)と標準体型の慢性閉塞性肺疾患患者(446±109m、P<0.05)で異なった[...]。

6分間に歩行できる距離が、肥満体型の慢性閉塞性肺疾患患者は平均398mで、標準体型の慢性閉塞性肺疾患患者の平均446mよりも短くなっていました

 

慢性閉塞性肺疾患の患者は肥満体型だと歩行能力が低いという結果でした。呼吸がしにくくなる病気なので、歩行や運動をすることは大変ですが、体重を減らすことで歩行能力を改善できるかが今後の課題になるかもしれません。

執筆者

PT.K.S

参考文献

Effects of obesity on weight-bearing versus weight-supported exercise testing in patients with COPD.

Respirology. 2015 Dec 9.

[PMID: 26647921]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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