2016.02.09 | ニュース

子供に食事時間の習慣を教育して、肥満をコントロール

「将来健康に過ごすための良いマナー」プログラム

from Pediatric obesity

子供に食事時間の習慣を教育して、肥満をコントロールの写真

食事は、ゆっくり食べると満腹感が得られ、食べ過ぎないと言われています。この研究では、健康な青少年に健康的な食習慣を教育し、ゆっくり食べることで体重が増えにくくなるかを調査しました。

◆男女54人を対象

12歳前後の男女54人に、食事の内容または食事の量を変えないで、ゆっくり食べるように勧めました。そして、各参加者には、30秒の砂時計を渡し、砂時計を見ながら食べるようにしてもらいました。勧めの通りにゆっくり食べたグループと、勧めに従わないで食べたグループで分けました。

 

◆砂時計を使った食事の速度が体重にもたらした結果

当初、砂時計を見ながら食べたグループ14人の平均体重は64.1kgで、砂時計に従わないで食べたグループ18人の56.2kgと比べて多くなっていました。最初の半年で、砂時計に従って食べたグループは、平均2.07%、1年後には平均3.4%の体重が減少しましたが、砂時計に従わないで食べたグループでは、最初の半年で平均5.8%、1年後には平均12.6%体重が増加しました。

研究班は、「この1年間の研究では、健康的な食生活を発達させるよう指向した教育プログラムの順守において、食物摂取の速さと体重コントロールの間には統計学的に有意な関連性があることが示された」としています。

 

子供に砂時計を使って、やさしく食事の仕方を教育することにより、減量に成功する子供たちが多くいました。子供の頃に、正しい食事の習慣を教育することによって、将来にわたって健康で暮らせるかもしれません。

執筆者

後藤由佳利

参考文献

Control of overweight and obesity in childhood through education in meal time habits. The 'good manners for a healthy future' programme.

Pediatr Obes. 2015 Dec 15.

[PMID: 26667210]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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