2016.01.23 | ニュース
コーヒーを飲むと皮膚がんになりにくくなるのか?
23の論文を集計調査
from European journal of nutrition
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がんのできやすさに関わる背景に対する研究はさまざま行われてきています。その中でコーヒーの研究も皆様の耳に入っているものがあると思います。コーヒーが皮膚がんと関係するのか研究が行われました。
◆23の論文を調査
カフェイン入りのコーヒーとカフェイン抜きのコーヒーの消費量と、皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)のリスクとの関連が検討されました。
そのために、関係する過去の研究論文を集め、12件のコーヒー消費量に関係した論文、カフェイン入りのコーヒー消費量を含む5件の研究論文、カフェイン抜きのコーヒー消費量を含む6件の研究論文のデータを集計調査しました。
◆コーヒーでリスクが減少する結果に
その結果、次のように関連が見られました。
消費の最低レベルと比較して相対危険度は総コーヒー消費量について0.80(95%信頼区間0.69~0.93、異質性I2統計量=53.5%)、[...]であった。
コーヒーを多く飲む人で悪性黒色腫が少ないことが分かりました。カフェイン入りとカフェイン抜きの違いは指摘されませんでした。
この論文調査で、コーヒーを飲むことで皮膚がんのリスクを減らすことができることを示唆されました。これからもコーヒーの効果について他の疾患を含めさらなる検証を期待します。
執筆者
参考文献
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。