2016.01.02 | ニュース

大気汚染により脳卒中の死亡率が上がりやすい

PM2.5との関係は?
from International journal of hygiene and environmental health
大気汚染により脳卒中の死亡率が上がりやすい の写真
(C) Tom Wang - Fotolia.com

PM2.5による大気汚染は、肺や心臓の病気と関連していると言われています。今回の研究では、中国のデータをもとに、大気汚染の原因となりうるPM10、PM2.5、PM1と脳卒中による死亡率との関連性を検証しました。

◆大気汚染と脳卒中による死亡率の関係は?

PM2.5は空気の中に漂っている粒子のなかでも直径が2.5μm以下のもので、同様にPM10、PM1はそれぞれ10μm、1μm以下の粒子のことを言います。これらの粒子は、排気ガスや工場から出る煙などにより排出され、大気汚染の原因となることが知られています。

今回の研究では、粒子の大きさごとに区別して量を測ることにより、脳卒中による死亡率への影響に違いが見られるか検証しました。

 

◆粒子が小さくなるほど脳卒中による死亡を起こしやすい

以下の結果が得られました。

脳卒中による死亡率とPM10、PM2.5、PM1のような様々な粒子の大きさの間に有意な関連性があり、全体的に小さな粒子ほどその関連性はより大きくなった。

粒子の量が多いと脳卒中による死亡率が高くなる関係が見られ、その関係は粒子の直径が小さくなるほど強いという結果でした。

 

大気汚染は長年の問題になっていますが、なかなか解決されません。このような研究も見られていることから、よく話題になるPM2.5だけでなく、ほかの粒子にも着目した対策が必要かもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Differentiating the effects of characteristics of PM pollution on mortality from ischemic and hemorrhagic strokes.

Int J Hyg Environ Health. 2015 Nov 19

[PMID: 26652230]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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