2015.12.30 | ニュース
高齢女性で再入院しやすい人はどんな人か?
45,424人を分析
from Physical therapy
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様々な病気によって入院し、治療後退院しても一定の割合で再入院することになる人がいます。今回の研究では、虚弱(debility)な高齢者で再入院する人の特徴を検証しました。
◆どんな人が再入院しやすいのか?
今回の研究では、入院経験のある虚弱高齢者45,424人を対象に、その後再入院した人の特徴を検証しました。
◆退院時に日常生活の動作能力が高い人ほど再入院率が低い
以下の結果が得られました。
退院時FIMの運動項目がより高いことと、60日までの再入院のハザード比が低いことと関連していた(30日でのハザード比0.987、95%信頼区間0.986-0.989)。
退院時の日常生活の動作能力が高い人ほど、再入院率が低いという結果でした。また、再入院の理由として、心不全、腎不全、慢性肺疾患が挙げられました。
再入院を重ねることで、活動量が低くくなり、さらに身体面や精神面の機能が悪くなる可能性があります。今回の研究結果は、退院してから気を付けることの参考になるかもしれません。
執筆者
参考文献
Hospital Readmission Following Discharge From Inpatient Rehabilitation for Older Adults With Debility.
Phys Ther. 2015 Dec 4
[PMID: 26637650]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。