◆前十字靭帯損傷の手術をする人は、どんな特徴があるのか?
この研究では、前十字靭帯損傷の手術をした患者を、年齢間で特徴を比較しました。
◆若くて、痩せている人は再手術のリスクが高い?
結果の以下の通りでした.
[…]5年間の再手術は21歳未満で最も高く (9.0%;95%信頼区間、8.0%-10.1%) 、40歳より上で最も低かった (1.9%; 95%信頼区間、1.3%-2.7%)。[…]21歳未満の患者では、[…]BMIが30-35㎏/m2の患者(ハザード比、0.75;95%信頼区間、0.59-0.95)とBMIが35㎏/m2より高い患者(ハザード比、0.55;95%信頼区間、0.34-0.70)は、BMI30㎏/m2未満の患者より、リスクが低かった[…]。
年齢が若く、BMIが低い患者の方が、再手術のリスクが高いことが分かりました。
前十字靭帯は、手術をしても、激しいスポーツなどをすると再び傷ついて再手術が必要になる場合があります。そのため、若くて、BMIが低い人は、より活動的な人であったため、再手術が必要であった可能性もあります。今後の検証により明らかになるかもしれません。
執筆者
Age-Related Risk Factors for Revision Anterior Cruciate Ligament Reconstruction: A Cohort Study of 21,304 Patients From the Kaiser Permanente Anterior Cruciate Ligament Registry.
Am J Sports Med. 2015 Dec 4 [Epub ahead of print]
[PMID: 26637284]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。