2015.12.19 | ニュース
甘いものを減らすと甘味に敏感になる
29人を分析
from The American journal of clinical nutrition

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糖尿病は、重症化すると失明したり、手足の壊死が起きる怖い病気です。糖分を摂りすぎないためにはどうしたら良いのでしょうか。今回の研究では、糖分の摂取量を抑えることで、感じる甘味にどのような変化が起きるか検証しました。
◆糖分の摂取量を抑えると、甘味が変わる?
今回の研究では健康な男女29人を対象に、3か月間糖分の摂取量を抑えた場合に、その後に感じる甘味の強さがどのようになるか検証しました。 糖分の摂取量は、単糖類の40%を他の栄養素に変えました。
◆糖分を抑えると、感じる甘味が強くなる!?
以下の結果が得られました。
食事療法の2ヶ月目で、低糖群では、対照群と比べて、低スクロースのプリンをより甘いと評価した(
有意 な群・強さの相互作用、p=0.002)。
糖分の摂取を抑えた群では、甘味を抑えたプリンに対して、糖分の摂取を抑えていない群よりも、より甘いと感じました。
感じる甘味が強くなれば、糖分の高くないデザートなどでも満足できるかもしれません。糖尿病の予防に役立つか、今後の検証に期待します。
執筆者
参考文献
Reduced dietary intake of simple sugars alters perceived sweet taste intensity but not perceived pleasantness.
Am J Clin Nutr. 2015 Nov 25
[PMID: 26607941]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。