2015.12.16 | ニュース

野菜を食べると乳がんになりにくい?

野菜の摂取量と乳がんの危険性との関係を調査

from The American journal of clinical nutrition

野菜を食べると乳がんになりにくい?の写真

乳がんは女性が最もなりやすがんです。では、生活習慣と乳がんの発生には関係があるのでしょうか。この研究は、野菜やフルーツの摂取量と乳がんになる危険性を調査しました。

◆約33万人の女性を対象に実施

この研究は、ヨーロッパで行われた調査に参加した335,054人の女性 を対象に、野菜とフルーツの摂取量と乳がんの発症の関連性を検証しました。

 

◆野菜を食べる量が多いと乳がんになりにくい?

結果は以下の通りでした。

[…]野菜の摂取量が五分位で一番多かった人は、低かった人と比べ、乳がんになる危険性がより低いことと関係した (第1五分位に対する第5五分位のハザード比:0.87;95%信頼区間0.80、0.94)。 […]フルーツの摂取量は乳がん全体および特定のホルモン受容体によって定義される乳がんとは有意に関係しなかった。

野菜を多く食べる人はそうでない人と比べ、乳がんになる危険性が低いことが分かりました。しかし、今回の研究ではフルーツの摂取量は関係しないことが分かりました。

 

がんの予防法は様々ですが、野菜を多く食べることもがんの予防には良い面がありそうです。普段の食生活についても考えてみても良いかもしれません。

執筆者

com

参考文献

Vegetable and fruit consumption and the risk of hormone receptor-defined breast cancer in the EPIC cohort. 

Am J Clin Nutr. 2015 Nov 25

[PMID: 26607934]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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